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大阪・関西万博で6月29日、関西5大学による「健康・ウェルビーイング」に関する提案があり、薬学部6年の大黒香奈さんが舞台に立ちました。

2025/07/07

大阪・関西万博のTEAM EXPOパビリオンフューチャーライフヴィレッジで6月29日、関西5大学(関西大学、京都光華女子大学、甲南女子大学、武庫川女子大学、森ノ宮医療大学)の学生による「健康・ウェルビーイング」に関するプレゼンテーションがありました。

 

6月29日午前10時のブース展示から、会場には多くの来場者が詰めかけ、大学生の発表に見入りました。5チームの発表内容は、

チーム1: “てくもぐ”健康プロジェクト~万博会場を歩いて大阪の食文化に触れよう~

(関西大学、京都光華女子大学、甲南女子大学)

チーム2: 写真でつながるみんなの輪

(甲南女子大学)

チーム3: 学食革命~学食を通じて「こ食」の改善を促す~

(甲南女子大学、森ノ宮医療大学)

チーム4: 非常時に誰でも美味しく食べられる非常食スイーツを作りたい!

~非常食のイメージ改革~

(武庫川女子大学、森ノ宮医療大学)

チーム5: 新時代の非常食 オートミールの可能性

(森ノ宮医療大学)

となっています。

 

薬学部6年の大黒香奈さんが所属するチーム4は、「非常時に誰でも美味しく食べられる非常食スイーツを作りたい」というもの。当初は、「缶入りショートケーキ」を考案しました。しかし、被災地は、運動不足とストレスで、普段より血糖値が上昇しやすい環境にあります。健康面や栄養面の懸念、長期保存のための加熱殺菌で風味が劣化する可能性もあり、ショートケーキ案は断念。代わりに野菜ペーストなどを使った野菜ケーキや、一口サイズで分け合え、元気が出るカラフルな焼き菓子を非常食として作ってはどうか?と提案しました。

 

また、「食べるだけでなく、調理も楽しめる非常食」という提案も。被災地では、温かい食べ物が人の心を和ませ、緊張をほぐします。日常を取り戻すような、大人も子供も楽しめる調理キットのような非常食があれば…というアイデアは、ありそうでない発想。メンバーは、「おいしさ」だけでなく、「楽しさ」も加えたいと訴えました。そのほか、非常食が賞味期限切れにならない工夫として、部屋に飾りたくなるパッケージにするというアイデアもありました。

 

商品化には至りませんでしたが、非常食に対する柔軟な発想が目を引く発表でした。質疑応答では、学生の真剣さにつられ「家庭向けと法人向け、どちらを目指すのか?」「値段はどれくらいを想定しているのか?」など、熱心な質問が来場者から出ていました。

 

挙手した来場者に、マイクを手渡す役目を担った大黒さん。「会場の皆さんからのフィードバックがたくさんあり、うれしかったです。非常食についての発表で、改めて非常食とは何かを考える機会にもなりましたし、アイデアを形にする難しさも感じました。ほかのチームの発表も、それぞれ個性が出ていて面白かったです」と満足そうに話しました。約1年がかりで動いてきた関西5大学による連携プロジェクト。最後は、みんなでミャクミャクと一緒に記念撮影をして、終了しました。

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