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廃棄される服を安く買って環境意識を高めるイベントを経営学部の学生たちが開催

2025/07/18

アパレル業界で大量廃棄される在庫を救済し、被服費に悩む大学生の生活応援を目指す経営学部の実践学習「未着用のまま廃棄される衣類を皆が喜ぶ三方よしで販売する仕組みを学内で構築する」の集大成となるポップアップイベントが17、18日に公江記念館3階で開催されました。

 

この実践学習は、株式会社ディープサンクスの協力により今年度前期に実施し、経営学部2年生7人と3年生4人が参加しています。プロジェクトメンバーの学生たちは5月からアパレル業界の実態や課題について学び、アパレル商品の企画から流通までの工程、ビジネスを通して社会問題を解決するモデルなどについて学びながら、「作り手」「売り手」「買い手」すべてにメリットがある”三方よし”のイベント開催に向け、準備を進めてきました。

 

イベントにはアパレルブランドやオフプライスストア、リユース事業者など9社が参加。プロジェクトメンバーは事前に武庫川女子大学の学生が好む「カジュアルで可愛い」「きれいめ」などのイメージを伝え、事業者から在庫の納品を受けました。メンバーは段ボール箱に詰め込まれた未着用の服や小物を見やすく展示し、値段も自分たちで設定。また、開催前から学内にパネルを展示したり、SNSで発信したりして広報活動を展開しました。その成果か、両日とも開始直後から服を選ぶ学生たちで終日にぎわいました。

 

値段を下げすぎるとブランド価値が棄損されるリスクがあるため、こうした在庫はなかなか市場に出回りません。今回のイベントは大学キャンパス内でのクローズドマーケットで大学生の生活応援につながり、環境負荷を軽減できるモデルケースとして注目を集めそうです。会場に不要な衣料品の回収ボックスも設置。回収された衣料は、紙・フィルムなどを扱う企業の協力で、経営学部の封筒にリサイクルし、学生たちの就職活動に活用する予定です。

 

定価の70~90%引きということで、訪れた学生たちは「可愛い」「安い!」と目を輝かせながら服を選んでいました。心理学科1年の学生は「お昼休みにチラシをもらって見に来ました。高校までは制服があったけど、大学生になると毎日私服なので、リーズナブルでかわいい服を買えてうれしいです」、経営学科4年の学生は「安くてめっちゃ助かります。季節ごとに頻繁に開催してほしい」と話していました。

 

プロジェクトメンバーの中島彩葉さん(経営学科2年)は「イベントを知って朝から来てくれる人も多くてうれしいです。売上の目標金額を決めて、事業者へのお支払いや大学の光熱費などを差し引いて利益が出るよう値段を設定しました。利益は奨学金などに活用されるよう寄付する予定です」と話していました。

 

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