秋のオープンキャンパスを開催。音楽学部ではミュージカル俳優の伊礼彼方さんを招き、特別講座を行いました。
2025/09/21
武庫川女子大学の今年最後のオープンキャンパスが9月21日、秋空のもと、中央キャンパスはじめ3つのキャンパスで行われ、894組1767人(速報値)が訪れました。
公江記念講堂で行われたオープニングでは、書道部が大きな紙にチームで「夢路」などと揮毫するパフォーマンスで会場を沸かせた後、髙橋享子学長が登壇。2年後に共学化することを紹介し、「激しく変化する社会や多様化する世界において、みなさんが自分らしく一生を描ききる力を得るため、私たちは、『ダイバーシティと研究力で旋風を起こす大学』として、さらに教育と研究を進化させていきます。ぜひ来年4月、このキャンパスでお会いしましょう」と呼び掛けました。
この日は来年から音楽学部演奏学科にミュージカルを学べるコースが誕生することを記念し、音楽館演奏ホールでミュージカル俳優の伊礼彼方さんを招きミュージカル特別講座を開催。高校生と保護者ら約120人が参加しました。
フジテレビの「オールスター合唱バトル」や朝の連続テレビ小説「あんぱん」にも出演する人気俳優の登場に演奏ホールは熱気に包まれました。進行はFM大阪のパーソナリティ片山優さん。伊礼さんは「男性も来てくれていますね。あ、共学になるんですね」と会場を見渡し、事前に寄せられた質問に、自身の経験談を交えながら、笑顔と身振りで熱く答えました。
音楽学部学部長の柏木敦子教授もトークに加わり、武庫川女子大学の音楽学部の特色を説明。少人数制できめ細かな指導ができ、学内外での発表の機会も多く、卒業生たちが音楽を活かして様々なフィールドで活躍していることを紹介しました。
トークの合間に『エリザベート』から「最後のダンス」と、『レ・ミゼラブル』から「スターズ」を歌唱。「スターズ」を歌う際には、「声楽の歌い方と芝居の歌い方を聴き比べて」と両方を披露し、「理論を学んだうえで、言葉を自分の感性と紐づけてどう伝えるかを学んでほしい」と語り掛けました。
神戸市から訪れた高校1年の男子生徒は、「最前列で聴く生の歌声は、大変迫力があった。吹奏楽部に所属していますが、イベントを通じて、ミュージカルの魅力に触れることができてよかった」と話しました。尼崎市から訪れた高校2年の女子生徒は、「気さくな伊礼さんのトークが面白かった。歌い方を変えて曲を披露された時は、感情の切り替えの速さに驚きました」と語りました。ミュージカルをしているという高校2年生の女子生徒は母親と訪れ、「親子ともに仕草や息づかい、体の表現を間近で観ることが出来、とても感動した。また、ミュージカルを学べる大学はあまりない中、こんな充実した施設設備で学べるのはすごく良いと思った」と話しました。高校3年生の女子生徒は「普段からミュージカルを観に行っているが、トークがあまりないが、今回はたくさん聞けて良かった」とうれしそうでした。
伊礼さんは講座に先立ち、新しく南館地下に完成したスタジオも見学。「床材が柔らかく、照明が切り替えられるのが素晴らしい」とたたえました。
それぞれの学科では学びの魅力を教員や学生が様々なプログラムを通して伝えました。
体験できるプログラムも多く、学校教育館では教育学部の模擬授業「声のふしぎ。身体を使って発声してみよう!」(壽谷静香講師)、「よく回るドングリごまを作ろう」(酒井達哉教授)が開かれ、来場者は、基本的な発声やドングリを使ったコマづくりに挑戦しました。生活環境学科では染色体験や、合格祈願のお守りづくりに来場者が熱中しました。
また、学生や卒業生たちが学科の特長的な学びや、「武庫女に入学してよかったこと」を直接高校生たちに説明する姿も目立ちました。社会福祉学科では、今春と昨春の卒業生8人がそろい、学科のおすすめポイントを紹介。福祉専門職の公務員として働く卒業生は、「職場にも武庫女の先輩がいて相談しやすいし、卒業してからも友人や先生方とつながっていることがうれしい。武庫女に入学して心からよかったと思っています」と呼びかけました。
次回のオープンキャンパスは2026年3月22日に行います。