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看護学部・看護学研究科の開設10周年の記念行事「多様性社会における生活者と看護」が、公江記念講堂で開催されました。

2025/09/22

武庫川女子大学看護学部・大学院看護学研究科の開設10周年を記念し、「多様性社会における生活者と看護」が、9月20日、公江記念講堂で開催されました。

 

2015年4月に開設した看護学部と看護学研究科は今年10周年を迎えます。これまでの卒業生・修了生数は、看護学部558人、看護学研究科修士課程106人、博士後期課程26人(2025年9月20日現在)。患者さんの精神面や生活面にまで寄り添える「360°看護力」を提唱し、確かな技術と豊かな人間性を備えた看護師や保健師を輩出しています。

 

講演会には看護学部在学生・看護学研究科の院生、卒業生や一般の来場者500人以上が参加。開会のあいさつで看護学部長・大学院看護学研究科長の寶田穂教授は「多様な社会の看護は答えの出るものではないが、皆さまと一緒に考えていきたい」とあいさつしました。

髙橋享子学長は「10周年の大きな節目を迎えられたことは大変うれしく、大学を代表してお祝い申し上げます。今後も教育のみならず研究、地域貢献活動にも力を入れ、2027年度からの皆学(共学)に向け看護学部の新たな飛躍を支援し、安心できる地域づくりを目指します」と決意を述べました。

 

第1部では大阪大学名誉教授で本学初代学部長・研究科長の阿曽洋子名誉教授が、看護学部開設時のエピソードや、看護科学館の各階の色彩のコンセプトを紹介しました。「看護学部の教育目的である『360°看護力』は、看護技術だけでなく観察力や思考力、実践力なども含んだ全方位を指します。学生や卒業生が、たくさんの人の希望になれる看護師になれるよう、いつも見守っています」と温かいメッセージを発信しました。

 

次に、フリーアナウンサーの清水健さんが「ひとつの家族のカタチ」と題して講演を行いました。妻の病気と看取りに向き合わざるを得なかった体験から、答えの出ない問いに対峙し、今を生きることの大切さを語りかけました。在学生たちには「看護師さんの言葉は、その人の人生を変えるくらい、ものすごい力がある。『がんばれ』と言われることがつらいこともあったが、皆さんと一緒に、無理をせず、がむしゃらに一歩ずつ前に進んでいきましょう」と結びました。それを受け、座長の看護学部 清水佐知子教授は、「いただいた問いの一つひとつが参加者の皆の心に響きました」と述べました。

 

第2部ではパネルディスカッションを行い、看護学部や看護学研究科の卒業生、看護学科の教員の5人がそれぞれの看護体験を語りました。第1部に続き清水健さんも参加し、「患者と家族の思いが異なるときはどちらを大切にするべきか」「患者の気持ちをくみ取れずくやしかったことはないか」「患者に寄り添うとはどういうことか」など踏み込んだ質問を投げかけました。

清水さんから「どんな看護師になりたいか」と尋ねられた、客席の看護学科4年生の学生は「その目の前の人を救える看護師になりたい」と答えました。

 

閉会のあいさつで、看護学研究科専攻長 本間裕子教授は「答えのない問いに対して、答えを考え、作っていく姿勢が専門職としては大切。そのために看護学科では教育に力を注いでいく。困っていることがあれば、大学院の学びで問いを見つける作業をしていただきたい」と総括しました。

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