経営学科の授業で、宝塚市長が世界を巡った医師から政治家へのキャリアについて講演しました。
2025/11/28
経営学科3年の約50人を対象にした授業「キャリアデザイン特講Ⅱ」(担当・井口徹郎教授)で11月13日、宝塚市の森臨太郎市長が登壇しました。森市長は、西宮市の出身。小児科医として新生児救急医療の最前線で活躍後、オーストラリア、ネパール、バングラデシュなど、世界各国でも勤務経験があります。
森市長は、医師として救命医療、障がい、格差、少子高齢化といった様々な社会課題に直面したことが、社会の仕組みへの関心を抱き、政治を志す原点となったと説明。その後、英国大学院での学位取得、英国政府機関や国連での勤務、100カ国以上にわたる保健福祉政策アドバイザーなどの豊富なキャリアを経て、宝塚市政に携わるまでの経緯を終了時間ぎりぎりまで熱意をもって学生たちに語りかけました。
受講した学生からは、「ここまで充実した経験をされている方は初めて」「国境を越えて様々な問題に対し、自ら行動を起こして変えていこうとする姿に、胸が熱くなりました」といった声が寄せられました。世界各国での豊富な経験を基にした講演だけに、日本の現状を鑑みた声も。「出生率向上のために経済支援ばかりするのではなく、女性が子どもを産む・産まないに関わらず、自分らしく生きられるようサポートすることが大切」という感想もありました。
森市長の授業は、学生のキャリアデザインにも大きな影響を与えたようです。学生からは「私もみんなが平等で平和な世界になることを願って、何か力になれることがあるなら、動いていこうと感じました」「自分の限界を決めて『ほどほどの人生』を歩んできてしまったと少し後悔しました。もっと自分のやりたいこと、ワクワクすることに素直になってたくさん挑戦したい」といった声があがりました。





