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彬子女王殿下を講師に迎えたシンポジウム「女性研究者の視点が拓く日本文化の新地平」を公江記念講堂で開催しました。

2026/03/05

武庫川女子大学は2月13日、彬子女王殿下を講師にお迎えしたシンポジウム「女性研究者の視点が拓く日本文化の新地平」を公江記念講堂で開催しました。附属中学校、高等学校の生徒や本学学生、教職員の計約1600人が参加。司会は、本学非常勤講師でラジオパーソナリティーの塩田えみさんが務めました。

 

本学は、令和5年度文部科学省科学技術人材育成補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(女性リーダー育成型)」に採択され、女性研究者の研究力強化とリーダー育成に取り組んでおり、2023年度からシンポジウムを毎年開催しています。

 

彬子女王殿下による基調講演のテーマは「日本文化を未来へ伝えるために」。祖父の三笠宮崇仁親王殿下、父の寛仁親王殿下の影響で歴史に興味を持たれた彬子女王殿下は、学習院大学文学部史学科に進学され、スコットランド史を研究されました。きっかけは、学習院初等科の時に訪れたハイランドゲームズ(競技会)。まるで「スカート」のような民族衣装のキルトを身に付け、競技に挑む男性に疑問を持ったことが原点だと語られました。

 

学習院大学卒業後に留学したオックスフォード大学マートン・コレッジでは、食堂で学生と交流し、刺激を受けられたそうです。唯一の日本人留学生として、日本に関する質問も受けましたが、歴史や文化について言葉に詰まることもあった体験を話されました。「英国人は、シェイクスピアについて誰もが答えることができるのに、日本人でありながら源氏物語を外国人に説明できない」。こうした体験から、「日本の代表として文化や歴史をしっかり学び、伝えたい」という思いを持たれました。

 

彬子女王殿下は、講演を通じて「文化は生活の中に息づいてこそ文化である」「文化は人々の生活とともに変化し続けるものであり、その動きが止まったところで形式化し、死んでしまう。日本文化が遺物になってしまう」と日本文化継承への危機感をにじませました。現在、子どもたちが生きた日本文化に触れるワークショップ「心游舎(しんゆうしゃ)」を主宰されており、「子どもたちの素朴な疑問から多くの気づきがある」と話されました。ご自身の幼い頃の記憶が、スコットランド史研究につながったように、楽しかった記憶が、将来どこかで芽が出ればと願って活動されています。

 

「伝統文化というのは、守らなければいけないものではない。守りたい、のこしたいという思いを、たくさんの人が持つことによってのこっていく。伝統文化とは何か、日本文化とは何か。手渡していく相手は誰なのか、を考えるきっかけになっていけば幸いです」と締めくくられ、講堂は盛大な拍手に包まれました。講演後は、附属高等学校の生徒から講演の御礼として花束を贈りました。講演後、彬子女王殿下は、上甲子園キャンパスの甲子園会館に向かい、祖父の三笠宮崇仁親王殿下お手植えの松や、大河原理事長や髙橋学長、建築学部の岡﨑甚幸学部長の解説で、昭和の名建築を見学されました。

 

このほか、シンポジウムでは、文学部歴史文化学科の加茂瑞穂講師が「文様のさまざま―染色型紙と利活用―」、文学部日本語日本文学科の羽生紀子教授が「出版時代の文学―西鶴の画期性とは何か―」と題した研究発表を行いました。

 

 

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