NEWS

【先生の研究力#11】食物栄養学科 安達真一准教授 肝臓で尿酸生成を阻害し、尿酸値を下げる食物由来成分を探し出す。

2026/06/22

食品に眠っているチカラを探し出す研究に没頭する。いま探しているのは、尿酸生成を阻害し、尿酸値を下げる食品由来成分だ。尿酸は、肝臓でプリン体を分解するときに生成され、腎臓から尿となって排出される。ローズヒップやいちごに含まれるポリフェノールの一種「ティリロサイド」が、肝臓で尿酸をつくる酵素の働きを弱め、尿酸値を下げる効果があることを突き止めた。

 

尿酸値が高くなると、血中の尿酸が結晶となって関節に溜まる。その結晶が白血球に攻撃され、鋭い痛みを引き起こすのが痛風だ。肥満や運動不足が原因とされ、痛風患者の増加は、社会問題にもなりつつある。以前は50歳代の中年男性が多く発症する疾患だったが、いまでは30歳代後半が発症のピークに。痛風患者は、糖尿病などの生活習慣病を併発するリスクがある。治療薬はあるが、副作用もあり、食物由来成分で尿酸値を無理なく下げることができれば、未来は明るい。

 

ティリロサイドは、ポスドク時代に宇都宮大学でイチゴの機能性を研究していた頃に出会った。身近にあるイチゴの葉や茎にも尿酸値を下げる効果があるという。「西宮市鳴尾地区で栽培が盛んだった『鳴尾いちご』にも、知られざる機能性があるかもしれません」と話す。

 

兵庫県豊岡市出身で、2026年に着任したばかり。研究室一期生の学生8人とは、タコ焼きパーティーなどを通して親睦を深めた。「高校卒業以来の兵庫県。電話番号の市外局番や、郵便番号の数字が妙に懐かしい」。博士論文で取り組んだ油脂のおいしさのメカニズムや、食物アレルギーや糖尿病などを本学で取り組みたいテーマに挙げる。「これまでの研究を発展させ、人々の健康に貢献したい」と語る。

MUKOJO SNS

  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のFacebook
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のtwitter
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のLINE
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のinstagram
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のyoutube
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のtiktok
CLOSE