OGの坂下麻衣子選手がバレーボール全日本代表メンバーとして「FIVBワールドグランプリ2009」で活躍! 健康・スポーツ科学科の相澤教授はチームドクターとしてサポートしています。二人から報告が届きました。
2009/08/17
OGの坂下麻衣子選手=写真=が、バレーボールの全日本女子代表チームに選ばれ、「FIVBワールドグランプリ2009」で大活躍。健康・スポーツ科学科の相澤徹教授は、チームドクターとして日本チームをサポートしています。チームのマネージャーも本学のOG。女子バレー“火の鳥ニッポン”は武庫女が支えています。その相澤先生と坂下選手から、HPに報告が届きました。
相澤徹先生の報告
相澤教授は7月31日、8月1、2日のポーランド大会と8月7、8、9日の大阪大会でチームに帯同しました。
<ポーランド大会はポーランドの中心部に位置する人口は約20万人の都市キェルツェ(Kielce)で行われました。かつては石灰石鉱山で栄え、現在では商業の中心地となっています。ワルシャワから南に約150キロの位置にあり、交通の要所になっているようです。郊外に Targi Kielceと呼ばれる大型展示場があり、ミリタリーショーなどの大きな展示会が開催されると、市内のホテルは軒並み満室になるそうです。ホテルはこのTargi Kielce の前でした。大会期間中、展示会は行われておらず、周りには他に何もなく閑散としていました。
行きはパリ経由、帰りはアムステルダム経由で片道約20時間と移動は結構大変でした。しかし、ポーランドの気候は比較的乾燥しています。昼間はさすがに暑かったですが、朝晩は冷え込み、選手の体調管理には日本にいる時とは別の意味で気を遣いました。オランダ、タイ、ポーランドに、まさかの3連敗をしてしまいましたが、眞鍋政義監督に変わって初めての国際公式戦です。新しい選手、新しい戦術の確認は徐々に出来ていったようです。
その中でも坂下麻衣子選手の活躍は素晴らしいものでした。学生時代から彼女のコンディショニングのお手伝いをさせて頂いていたため、彼女の活躍には大変感動しました。
ちなみに真鍋ジャパンの新マネージャーの宮崎さとみさんも2000年3月教育学科健康・スポーツ科学専攻を卒業された健スポOGです。眞鍋ジャパンはムコ女だらけです。
8月4日、またまた約20時間かけて関西空港に到着しましたが、大阪の夏は強烈です。しかもインフルエンザが出ているという情報もあり、チームドクターとして気を引き締め直して、選手たちがコンディション調整に万全を期せるよう準備をしました。
環境は過酷だったのですが、大阪の人たちは別の意味で(人情が)熱く、選手たちはアットホームな雰囲気に包まれ、鋭気を養えたようです。そして皆さんご存知のプエルトリコ戦、韓国戦、ロシア戦の破竹の3連勝。チームドクターとしては、けが人や病人が出ず、戦績もあげられたことにほっと胸をなで下ろしています。2001年より武庫川学院健康・スポーツクリニック、健康・スポーツ科学科で培ってきたスポーツサポートシステムが全日本でも機能すると確信した遠征でした。
8月19日(水)から8月23日(日)に東京体育館で行われる決勝ラウンドは、開催国の日本と現在世界で行われている予選ラウンド上位5チームで争われます。坂下麻衣子選手をはじめとする新生眞鍋ジャパン「火の鳥ニッポン」をみんなで応援しましょう!!!ガンバレ!ニッポン!!!>
坂下麻衣子選手の報告
<坂下です! ポーランドは日本と時差が7時間あり、着いて生活のリズムを整えるのが大変でした。気候は乾燥していて、日本より過ごしやすかったです! 試合は7月31日のオランダ戦、8月1日のタイ戦はスタートで、8月2日のポーランド戦は3セット目に出場しました! 3日とも黒星となったのが残念でした。シニアでの初の国際大会で、とても緊張しましたが、いろいろと課題も見つかって、本当に良い経験が出来たと思います!!
帰国して時差のズレで、また生活リズムが狂って大変でした。大阪ラウンドでは8月7日のプエルトリコ戦、8日の韓国戦、9日のロシア戦にスタートで出場しました!!9日のロシア戦では相手の高いブロックに苦戦して途中交代となりましたが、代わりに出場した狩野選手の活躍で大阪ラウンド3連勝を飾ることができました!本当に良かったと思います!>
坂下選手は2007年春に健康・スポーツ科学科を卒業。在学中は180センチの長身を生かし、1年生の時からレギュラーとして活躍。「JTマーヴェラス」加入後も、プレミアリーグで最優秀新人賞に輝くなどし、注目を集めている若手選手の一人です。日本チームでは「火の鳥ニッポンのワイルドカード」と呼ばれています。8月15日に韓国で行われた対韓国戦ではフル出場し、スパイクやブロックを次々と決め、日本の勝利に貢献しました。
今年の全日本代表チームの最も大きな試合は、11月10日~15日に東京・福岡で行われる「ワールドグランドチャンピオンズカップ」。この大会は4年に一度開催され、各大陸のチャンピオンチームと国際バレーボール連盟の推薦チーム、開催国である日本チームの計6チームが出場し、女子バレーボール世界一を目指した戦いが繰り広げられます。