確実に腸に届き、腸を活性化させる乳酸菌でつくったヨーグルトが産学連携で誕生。食物栄養学科の瀧井幸男教授が乳酸菌を研究、命名しました。
2010/04/19
食物栄養学科の瀧井幸男教授=写真左=(遺伝子制御利用学研究室)が命名した植物性乳酸菌「MIB4409」で発酵させたヨーグルト「植物性乳酸菌なめらかヨーグルト」=写真右=が4月、商品化されました。この乳酸菌は、大阪にある食品の開発・製造会社「奥本製粉株式会社」が発見し、瀧井教授が同社からの委託を受けて研究してきました。食品宅配業者「らでぃっしゅぼーや」で2パック入り298円で発売されています。
同社は、スグキナを塩漬けして発酵させた京都名物の漬物「すぐき漬け」に生息している多数の乳酸菌の中から「MIB4409」を発見。遺伝子工学が専門の瀧井教授にこの乳酸菌の同定を依頼しました。
瀧井教授の研究の結果、この乳酸菌は消化液の中に入っても生息し続ける「強い菌」であることが証明されました。胃液などによる消化を受けないため確実に腸に届き、腸の働きを活性化させます。瀧井教授は、本学の校名にちなんで「Mukogawa Institute of Bioscience」の頭文字をとった「MIB4409」 (学名:Lactobacillus plantarum MIB4409) と命名。この乳酸菌で発酵されたヨーグルトは商品化され、らでぃっしゅぼーやから「植物性乳酸菌なめらかヨーグルト」(製造:有限会社四日市酪農)として発売されました。
瀧井教授は「本学が力を入れている産学連携の成功例になればいいですね」と話しています。