生活環境学科の学生が、枚方の団地の改修実験プロジェクトに参加。築50年以上の住宅が広い、憩いの空間に生まれ変わりました。
2010/10/30
生活環境学科・大坪明教授のゼミ生が、大阪府枚方市にある中宮第一団地の改修実験プロジェクトに参加しています。学生たちは、建て替えを控えて解体が進む同団地内のテラスハウス2戸(延べ床面積約90㎡)をUR都市機構から借り受け、約2カ月をかけて改修しました。10月23日には団地改修について発表する報告会が大阪工業大学で開催され、兵藤有華さん(生活環境学科4年)らが成果を発表しました=写真左=。
この改修実験には、関西の7大学(武庫川女子大学、大阪大学、京都工芸繊維大学、大阪市立大学、関西大学、大阪工業大学、神戸芸術工科大学)8学部のチームが参加。各大学が築55年の2階建て住戸2戸ずつを使い、“団地リノベ合戦”と題して各自のコンセプトに基づいた補修工事を行いました。
大坪ゼミの4年生8人が中心となって参加した本学チームは、団地の住民が近隣の住民と交流する機会が少ないことに注目し、住民同士が集える憩いの空間づくりを目指しました。2戸間の壁を取り払い、ギャラリー等の幅広い用途に使える広い土間にしました=写真中が改修前、右が改修後=。壁を破壊する作業は、学生がハンマーを用いてすべて自分たちの手で行いました。
10月16日から22日は、団地で改修済み住戸の見学会が行われ、訪れた住民たちは、画一的な同一間取りの住戸が個性的に生まれ変わった様子に驚いていました。