韓国の科学技術史の専門家・李成奎教授が「日本での韓流の歴史的起源」をテーマに講演しました。
2011/02/03
公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構が実施する「兵庫海外研究ネットワーク事業」の一環として、1月から本学情報メディア学科・三宅宏司教授の研究室で研究活動をしている韓国・仁荷大学校の李成奎教授(専門:科学技術史)=写真左=の講演会が、2月3日午後、日下記念マルチメディア館で開催されました=写真右=。
本学の生活美学研究所「モノづくり小研究会」主催の講演会で、テーマは「日本での韓流の歴史的起源」。李教授は、韓流ブームの日本の現状や朝鮮半島から日本列島への移住の歴史について説明し、「朝鮮から日本へ渡来するときには、文化も運びました」「文化の進化は生物学的な進化よりも早く進みます」「日本では江戸時代に陶磁器産業や印刷術など文化的にとても発展しました」など説明しました。学生や教員ら約15人は約3時間にもわたる講演に熱心に耳を傾けました。
「兵庫海外研究ネットワーク事業」は、兵庫県とアジア・太平洋地域の大学間での研究者交流促進を目的に実施されており、毎年、兵庫県内の大学が10人程度の海外研究者を受け入れています。李教授と三宅教授はともに科学技術史の研究者で、かねてから国際学会などを通して交流がありました。今回、同事業を利用して、李教授を三宅教授の研究室が受け入れ、共同で研究をしています。