新聞や本を読み、問題意識を持とう―。教育後援会が就職活動をテーマにした講演会を開催、人気講師が就活について保護者、学生にアドバイスしました。
2011/02/12
本学学生の保護者で組織する「武庫川女子大学・武庫川女子大学短期大学部教育後援会」が2月12日午後、講演会「どうすれば優良企業に就職できる学生に変身させられるか?」を公江記念講堂で開催しました=写真右=。保護者や学生、教職員など約500人が参加し、キャリアコンサルタント・石田秀朗氏=写真左=の講演に熱心に耳を傾けました。
教育後援会は昨年12月に就職活動をテーマにしたシンポジウムを開催し、今回はその続編として行われました。
石田氏は「利益をあげている」「職場の雰囲気が良い」という2つの条件を満たしている企業を「優良企業」と定義し、優良企業が求めている人材について語りました。「正社員に求められる資質は『誰に何をすれば喜んでもらえるかを自分で考えることができること』。そして、それができる学生は全学生のわずか20パーセントしかいません。優良企業はその20パーセントの学生を対象に採用活動を行っています」と、企業の考えを紹介しました。
面接対策として石田氏は「本や新聞を読んで知識を得ること」「①問題意識を持つ②仮説を立てる③検証する―という大学での基本的な勉強を大切にすること」の2点をあげ、日頃の学習の重要性を説きました。そして、「何か夢中になるものを持ってください。それが就活において一番の強みとなります」と語り掛けました。
保護者に対しては、「就活に必要なマナーを身に付けるには日ごろの家庭教育が一番効果的です」「自信の無いお子さんには何か一つでも良いところを見つけて、褒めてあげてください」とアドバイスしました。
講演の後には質疑応答の時間が設けられ、客席の保護者が「子どもの個性を確立するにはどうすればいか」などと質問、活発な議論が行われました。