「人に元気を与えられるのは人です」。福祉現場などで活躍している社会福祉コースの卒業生と在学生の交流会が開かれ、先輩が貴重な現場の声を紹介。
2011/07/16
心理・社会福祉学科の社会福祉コースで学んだ卒業生と在学生が交流し、在学生同士も学年を越えて親交を深める交流会が7月16日午後、中央キャンパスで開かれました。この交流会は5回目で、高齢者福祉、障害者福祉、児童福祉、教職関係、一般企業などで働く卒業生26人と社会福祉を学ぶ1~4年生55人が参加しました。
一部では、卒業生の代表者4人が学生時代の実習・就職活動・国家試験の体験談や現在の職場での仕事について報告する「現場実践報告会」が、文学2号館行われました。神戸市西区社会福祉協議会に勤務している日下奈津美さんは、福祉協議会ボランティアサービスの役割の一つである被災地のボランティア活動支援について報告しました。日下さんは、2009年の台風9号豪雨災害で兵庫県宍粟市に、東日本大震災で宮城県名取市に訪れて活動した話を写真を交えて説明=写真左=。「被災地で感じたことは、人に元気を与えることができるのは人だということです。普段から支え合っていなければ、災害が起こったときに助け合うことはできません。“災害時のため”ではない、日々の活動は人と人とをつなげる大切な仕事です」と、貴重な現場の声を在学生に伝えました。
二部では在学生と卒業生の交流が公江記念講堂地下の食堂「アゼリア」で行われ、学生たちは先輩に積極的に質問し、交流を深めました=写真右=。
交流会を終えて、在学生は「福祉職の現状を細かく教えていただき、充実した時間を過ごせました」「実際に働いている先輩の話を聞き、これからの実習や就職活動を充実させていきたいと思いました」などと話していました。