高齢者栄養科学研究センター主催の公開シンポジウム「高齢者の栄養と健康のサイエンス」が開催されました。咬合力を高める運動や健康を維持する音楽活動を報告。
2012/02/18
武庫川女子大学高齢者栄養科学研究センター主催の公開シンポジウム「高齢者の栄養と健康のサイエンス」が2月18日、中央キャンパスのマルチメディア館・メディアホールで開催され、地域の方や、本学の教員・学生など約300人が参加しました=写真左=。
第1部では、福尾恵介・同センター長のあいさつに続いて、センター活動報告会が行われました。前田佳予子・食物栄養学科教授が「『咬合力アップ教室』 取り組みと効果」と題して講演を行い、「介護予防の支援を目指して咬合力アップ教室を開いた結果、体操・柔軟などの咬合力アップ運動が高齢者の方の咀嚼力・咬合力の維持・向上に有用であることが分かりました」と語りました。長谷川裕紀・食物栄養学科講師は「『音楽で楽しく健康のつどい』取り組みと効果」と題して、音楽学部の教員・学生による地域高齢者の方に向けた音楽活動の様子を発表、「継続的な音楽活動への参加は、高齢者の方の健康維持や生活習慣の改善につながります」と話しました。また、大阪市立大学大学院の三木隆己・教授による講演「骨粗鬆症のABCから最新情報まで ―治療・予防を中心に」が行われ、加齢による骨量変化や治療による骨の改善効果が紹介されました。
午後の第2部では、学生の司会・進行の下、社会福祉協議会小松分区の「音楽のつどい」に参加した高齢者17人が、学生6人とトーンチャイムで「オーバー・ザ・レインボー」を披露=写真右=。続いて「川の流れのように」を合唱。会場の参加者と一緒に「ふるさと」を歌いました。
そのほか、荻原俊男・森之宮医療大学学長による講演「サクセスフルエイジングは高血圧予防から」や、社会福祉協議会鳴尾北分区のひまわりエコーズによるフィットネスダンスの演技が行われました。
最後に福尾恵介・同センター長が「高齢者栄養科学研究センターの新拠点を利用した次年度取り組みについて」と題して、今後の展望を語りました。