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「自己ベストを出して、学生記録を更新したい」。国際大会の棒高跳びに出場する竜田夏苗さんが、壮行会で力強く決意を表明しました。

2013/06/19

 アジア陸上選手権と東アジア大会に陸上競技の棒高跳びの日本代表選手として出場する竜田夏苗(たつた・かなえ)さん(健康・スポーツ科学科3年生)=写真右=の壮行会(運動部委員会主催)が6月19日午後、メディアホールで開かれました。陸上部員や学生、教職員ら約400人が参加して、竜田さんを激励しました。

 竜田さんは、「第47回織田幹雄記念国際陸上競技大会」と「第97回日本陸上競技選手権大会」で優勝。この結果、「第20回アジア陸上選手権」(7月3~7日にインド・プネーで開催)と「第6回東アジア大会」(10月9~12日に中国・天津で開催)に日本代表選手として出場することになりました。

 糸魚川学長「教職員が誇りとする学生の代表として、竜田さんを壮行」
 壮行会では、糸魚川直祐学長が「学生の皆さん一人ひとりが私たち教職員の誇りです。その代表として、竜田さんを壮行するのは、うれしい限りです。本学には教育・研究の面で世界に臨む先生は多くいますが、学生が世界に臨むのは特にうれしいことです。世界レベルの人が同じキャンパスにいるというのは、すごいことです」とあいさつ。

山崎学部長「アジアで最も高いところを跳ぶ女性に」
 山崎彰・健康・スポーツ科学部長は「一緒に汗を流す仲間あっての快挙です。なせばなる。やろうとする努力あってのこと。大会では、1本の棒で、アジアで最も高いところを飛ぶ女性になってください」と激励しました。

借りたポールで跳んで優勝
 西川義信コーチは、竜田さんは日本陸上競技選手権大会では自分のポールがなく、借りたポールで跳躍したことを明かしました。コーチはポールがないことを知り、「あかんな」と思いましたが、竜田さんは競技場備え付けのポールで競技に臨み、徐々に調子をあげて、見事に優勝しました。
 竜田さんは、この時のことを「当日は風の状態が悪かったのですが、そこで自分のポールがないというアクシデントが起きました。ポールに気を奪われ、普段だと気になる風の状態を気にせずに跳ぶことができました。また、周りの人に『かわいそうやね』という風に声をかけられ、『負けたくない!』という気持ちになりました」」と振り返りました。

竜田さん「目標は、オリンピックや世界陸上大会の決勝に残ること」
 インタビューのコーナーでは、竜田さんは「小学校までは、体操をしていましたが、走るだけでは面白くないと思い、棒高跳びを始めました。競技の前には、自分が良かった時の競技や、目標とする選手の跳躍のビデオを見て、モチベーションを高めています。最大の目標は、オリンピックや世界陸上大会の決勝に残ること。お腹を壊さないよう、自己管理をしっかりして、自分の最大の力を出したい」と笑顔で答えました。
 花束を受け取った後、「みなさんの支えがなかったら、代表選手にはなれませんでした。初めてのアジア大会では、うまくいかないこともあると思いますが、守りに入らず、自己ベストを出して、学生記録を更新したい」と力強く決意を表明しました。

 最後に参加者全員が立ち上がって、「武庫川学院応援歌」を合唱=写真中=。陸上競技部員がステージ上にあがり、「清く、美しく、青空の下、勝利の女神は武庫川のもの Go! Go!武庫川~」と伝統のエールを送りました=写真左=。

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