女性研究者支援センターの第1回国際化支援部門招へいセミナー「アメリカの大学における女性研究者の地位と育成」が開かれ、ワシントン州立大薬学部のエルスタッド准教授が講演。
2013/07/10
女性研究者支援センターの第1回国際化支援部門外国人招へいセミナー「アメリカの大学における女性研究者の地位と育成part1 -Female researcher's status and training in universities in the USA-」が7月10日午後、中央キャンパス日下記念マルチメディア館MM506教室で開かれ、ワシントン州立大学 薬学部臨床学准教授兼オーナーカレッジ副学部長のキャサリン・A・エルスタッド氏=写真右=が講演、学生や教員ら約80人が熱心に耳を傾けました=写真左=。
「チャンスをつかんで挑戦。助けを求め、仕事と家庭のバランスを」
エルスタッド氏は、これまでにノーベル賞を受賞し、薬学・薬理学・栄養・食品科学の進歩に貢献してきた女性科学者や、ワシントン州立大学の女性研究者を紹介しました。アメリカでも、女性研究者が結婚や子育て、職場での支援の不足などから、研究や大学から離れてしまうケースがあると説明。女性の人材を積極的に採用したり、女性に職場でリーダーシップをとる機会を与えるなど、国家レベルで対策を進めることが必要だと力説しました。
また、女性研究者が学生時代にするべきこととして「チャンスを利用する。挑戦する。助けを求める。仕事と私生活のバランスの取り方を身に付ける」ことを提案。女性研究者になる学生のために、周りの人間が「女性研究者に機会を与える。情熱を育てる。ネットワークを支援する」ことが必要だと語りかけました。
講演後は質疑応答が行われました。同センターでは、7月11日(木)16:00~17:30(開場16:00)、中央キャンパス 日下記念マルチメディア館MM-218会議室にて「理系女性研究者のロールモデル」と題してディスカッションを開催。
※女性研究支援センター 平成24年度に、文部科学省女性研究者研究支援活動支援事業に採択され、女性研究者を支援するために発足しました。①育児・介護支援部門②キャリア支援部門③国際化支援部門④調査・広報部門の4部門で、様々な事業を実施しています。