生活環境学科の学生6人が、学科の試験対策講座を活用して難関の二級建築士試験に合格しました。現役大学生の合格は、極めて珍しい快挙! 講座は抜群の合格率です。
2013/12/25
2013年の二級建築士試験2次試験(設計製図試験)の合格者が12月5日に発表され、生活環境学科4年の岩松愛子さん、3年の矢野美里さん、川内舞名さん、前田香穂さん、大串夏実さん、濱美咲さん=写真左から=の6人が合格しました。いずれも、本学短期大学部生活造形学科から大学生活環境学科3年次に編入した学生です。短大で取得した受験資格を生かして、6人とも一回目の受験で見事に合格しました。
二級建築士は、住宅および一定規模までの建築を設計する際に必要な国家資格で、本年度も最終合格率はわずか19.5%という難関です。全国の大学、短大等の空間系学科では、カリキュラムの内容に応じて所定の単位を取得して卒業すれば、受験することができます。取得した単位によっては実務期間が最大2年間必要になることもありますが、本学では2009年度の生活造形学科入学生からは実務経験がなくても受験資格を取得できるようになりました。
岩松さんら6人は、学科で開講されている対策講座を受講しながら試験に挑戦し、7月7日に行われた1次の学科試験と9月15日に行われた2次の設計製図試験に合格しました。二級建築士の免許は申請を経て交付され、来春には6人は晴れて学生「二級建築士」となります。
岩松さんは、すでに建築業界に建築士としての就職が決まっています。3年生の5人も、建築・設計業界に就職したいと、現在就職活動中です。今後の目標を「クライアントのニーズに応えられる建築士」「4年生で商業施設士の資格を取得」などと具体的に定めた上、ほとんどが「仕事をしながら勉強を続け、一級建築士を目指します」と意気込みを話しています。
本学科の試験対策講座受講生の合格率は抜群。在学生・卒業生合わせて12人が二次試験に合格しました
生活環境学科・生活造形学科では在学生と卒業生を対象に、二級建築士の学科試験対策講座を開講しています。今年の二級建築士の受講生の一次試験合格率は、全国平均を21ポイント以上も上回る50%。今年は在学生6人を含む12人の一次試験合格者が生まれ、その12人全員が二次試験にも合格しました。二次試験合格率の全国平均は53%ですので、本学の合格率は驚異的に高いことになります。
9月末からは、来年度の試験に向けた対策講座がスタートし、24人の学生が受講し、こうした朗報を励みに勉強しています。対策講座を担当する同学科の教員らは「本学科では二級建築士取得に戦略的に力を入れています。一つの目標を達成した自信が、卒業研究や就活などのあらゆるシーンでの自信につながっていくと思います」と話しています。