NEWS

透析治療を受けている患者向けのオリジナルレシピのコンテスト「第6回バイエル・レシピコンテスト」で、食物栄養学科の学生チームがグランプリを獲得しました!

2014/02/13

 食物栄養学科4年の学生5人が考案した、透析治療を受けている患者向けのレシピが「第6回バイエル・レシピコンテスト」(主催:バイエル薬品株式会社)でグランプリに選ばれました。表彰式は3月9日に東京で行われます。

 考案したのは楠本由美子さん、山本愛さん、長谷川奈緒さん、鎌田紗也加さん、岡田彩菜さん=写真右の左から順、3番目は指導した福田也寸子・同学科准教授=です。

 今回のテーマは「夏バテしない元気レシピ」。本学のチームが制作したレシピは「みょうが、梅、青じその夏色ごはん」「DHAリッチ・アジの空揚げ・リコピントマトソース添え」「イソフラボン豆腐とゴーヤのチーズお焼き」「抗酸化ビタミンCたっぷりのプルプルゼリー」=写真左=です。

 楠本さんたちは、透析クリニックで透析患者の方々にアンケート調査や面接を行い「食品に対する知識・理解」や「食事についての考え」などを事前に調査し、その結果を基にレシピを考案し完成させました。

第三の栄養で夏バテ解消!
 調査により透析患者の方々は、食塩やたんぱく質などを控える必要があるため、食品や栄養についての知識を豊富に持ち、その重要性についても十分に理解していることがわかりました。
 そこで今回のレシピには「体の調子を整え老化防止にも効果がある」と注目を集める第三の栄養を含む食材(第三次機能食品)を選び「夏バテしない元気レシピ」を考案しました。
 
 主菜のアジのDHAは、中性脂肪やコレステロールを下げる効果があります。副菜の豆腐のイソフラボンはエストロゲンに代わり、女性の更年期症状を和らげ骨粗鬆症を防ぎます。そしてゴーヤとゼリーに使用したアセロラジュース・レモンはビタミンCを多く含み、抗酸化作用があります。
 みょうが・梅・青じそでさっぱりと、夏でも食べやすいように工夫もしました。

「患者の目線で食に向き合う」
 リーダーの楠本さんは「実際に患者の方々と話すと、食事制限のある中でも工夫をこらし、食事を楽しんでいることがわかりました。透析後は体がしんどいと聞いたので、短時間で作れて満足できるレシピにしたいと考えました」と話しました。
 グランプリ受賞を受けて、福田准教授は「実際に患者さんの話を聞き、その目線でレシピを考える機会は少ないので、これからも臨地実習には取り組んでいく必要があります。ただバイエル・レシピコンテストでは4回連続でグランプリをいただきましたので、他の機関に機会を譲りたいと考え一旦勇退しようと考えています」と話しました。

MUKOJO SNS

  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のFacebook
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のtwitter
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のLINE
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のinstagram
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のyoutube
CLOSE