大学院生の白井詩沙香さんが情報処理シンポで「デモ・ポスター賞」を受賞
2014/09/22
大学院生活環境学研究科生活環境学専攻博士課程3年の白井詩沙香さんが、情報処理学会の情報教育シンポジウム SSS2014でデモ・ポスター賞を受賞しました。
同シンポジウムは、香川県・小豆島で8月24日~26日に開催され、白井さんはシンポジウムのポスターセッションに参加しました。講演題目は「数式自動採点システムSTACKの行列問題における解答入力方法改善の取り組み」。現在、数学のためのeラーニングにおいて、数式の自動採点ができるシステムが注目されています。しかし、分数やべき乗のように数式をコンピュータで入力することは面倒で、学生が解答を入力する際の課題の一つでした。
発表では、数式自動採点システムで大学数学の「行列問題」を学習する際に初学者でも簡単に解答の数式を入力できるよう新たな数式入力方式を提案しました。数式自動採点システムの1つであるSTACKの従来の入力方式との比較評価実験を行った結果、提案方式を使うことで従来方式より速く解答の数式を入力できることを明らかにしました。白井さんは、情報科学研究室(福井哲夫教授指導)で、約2年をかけて研究を進めてきました。
本賞は、研究内容、質疑応答の態度などからシンポジウム参加者が厳正に審査します。その結果、参加者の深い興味を喚起する優れたデモ・ポスター発表に対して送られるものです。
受賞に対し、白井さんは「今後もICTを活用した学習支援環境の発展に貢献できるよう精進していきいたいです」と話していました。
生活環境学部情報メディア学科教授・福井哲夫