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「第37回世界健康フォーラム2016・京都」が「先制医療で輝く未来を」をテーマに開催。第1回「モナリザ賞」の表彰式も行われました。

2016/11/24

 「第37回世界健康フォーラム2016・京都」(主催:NPO法人 世界健康フロンティア研究会、共催:武庫川女子大学)が11 月22 日、京都大学の百周年記念ホールで開催されました=写真左=。また、同フォーラムでは、健全な食生活の保全を顕彰する「モナリザ賞」が創設され、第1回の表彰式が行われました。

 テーマは「先制医療で輝く未来を―今日の暮らしが決める明日の健康ー」。
 はじめに、今年105歳になられた聖路加国際大学名誉理事長・名誉学長の日野原重明さんのビデオメッセージが披露され、「どのように食べ、どのように呼吸し、どのように動き、どのように休み、どのように仕事をするか、ということが5つの生き方の習慣の選択。中でも食生活は健康に大きく影響するので、良い食習慣を身に付けなければなりません」とアドバイスしました。
 次に世界健康フォーラム会長の井村裕夫さんが、「ライフコース・ヘルスケアと先制医療」と題して講演、「現在、医学が目覚ましく発展しているので、病気になる前にある程度予測して予防・治療しようとする先制医療が、究極の医療として注目されるようになってきました。実現するためには、医学の一層の研究とすべての人が自分で健康を守ろうとする努力が必要です」と話しました。
 続いて、UNESCOからのメッセージとして、前ユネスコ事務局長の松浦晃一郎さんが「日本食は伝統的に自然の素材を大事にしていることが評価され、3年前、ユネスコの世界無形文化遺産に登録されています。海外では、日本人が世界一の長寿を長年にわたって維持している大きな理由の一つは健康的な日本食であると信じられています」と日本食の素晴らしさを語りました。
 
 続けて、本学の国際健康開発研究所の家森幸男教授が、世界健康フォーラム「モナリザ賞」の創設によせて「みんなで実践可能な『先制医療』を広めるため、健全な食生活の保全(Moneo Alimentationis Sanae:良い食生活を心掛けましょう)を目指し、世界健康フォーラムではモナリザ(MONALISA)賞を創設しました」と紹介。第1回「モナリザ賞」は武庫川女子大学附属高校スーパーサイエンスコース食育研究グループが受賞し、松浦晃一郎さんから表彰状が贈られました=写真中=。
 受賞研究発表では、金子芽衣さん、池原かのんさん、平野彩音さん、正木桜さんの4人が「発展途上国の生活習慣病の発症リスクの軽減のために」と題して、スリランカのガンパハ地区の公立中学校、高校に通う12~17歳の男女158人の24時間採尿や食生活の健康診断をもとに、子どもの食生活が健康にどのような影響があるのか、栄養状態と健康状態のデータから得られた結果や分析を報告し、来場者の注目を集めました。

 前半の最後に京都大学男性合唱団が、同合唱団のOBでもある日野原さんの105歳の誕生日をお祝いする曲目「SOUND CELEBRATION」を披露し、会場を沸かせました。

 後半は、アナウンサーの中井美穂さんがコーディネーターになり、世界健康フォーラム会長の井村裕夫さん、久山生活習慣病研究所の清原裕さん、京都府立医科大学大学院・医学研究科 准教授の内藤裕二さん、スポーツジャーナリストの増田明美さん、武庫川女子大学国際健康開発研究所所長の家森幸男さんの5人が、「今日の暮らしが決める明日の健康」をテーマにパネルディスカッションを行いました=写真右=。

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