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看護学部でALS患者とその夫がゲスト講師に招かれ、現在進行形の在宅生活と、病気に対する率直な思いを語りました

2020/10/27

看護学部の授業「公衆衛生看護学」で10月27日、西宮市在住のALS患者・米田晴美さんと夫の裕治さんがゲスト講師に招かれ、看護学科2年生72人と保健師を目指す大学院生らを前に講演しました。

 

米田さん夫妻がゲスト講師を務めるのは昨年に続き2度目。事前に学生が寄せた質問に答えつつ、晴美さんの思いも込めて、裕治さんが講演しました。

 

晴美さんは19年前、全身の筋肉が動かなくなる難病ALSを発症しました。自分の意志で動かせる身体の部位は徐々に狭まりましたが、裕治さんをはじめ、ヘルパーや理学療法士ら多くの人のサポートを受けて在宅で過ごしています。高校の同級生だったという夫妻は、晴美さんの表情や唇の動きでコミュニケーションをとり、「健常者ができることはなんでもやろう」と、イベントや買い物に出かけるなど活動的です。

 

授業では病気の進行と、それに伴う日常の変化や家族の思いを段階を追って紹介。介護の長期化に伴う経済面での不安や助成制度の意義、人工呼吸器や胃ろうに対する考え方など、患者さんの率直な語りかけに学生は聴き入りました。

 

昨年11月、京都市で発生したALS患者に対する嘱託殺人事件についても夫妻は思いを語りました。亡くなった女性が安楽死を希望していたことに対し、晴美さんは、この女性の揺れる心情は理解できる、とした上で、「周りに迷惑がかかるから死んだ方がいい、と言う人が増えると恐ろしい」と指摘。裕治さんは「今の助成制度は生理的欲求に対応するが、患者を喜ばせよう、楽しませようということが少ない。社会のサポートのあり方をさらに考える必要がある」と呼びかけました。

 

2年の山口桃果さんは「お話しを聞いて、すごく力強さを感じました。将来、医療の現場で『死にたい』という人に出会ったら、私は『生きていてほしい』と伝えたい。どうすればその人が、最後まで生きていてよかったと思えるか、考えていきたいと思います」と話していました。

 

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