女性よ!めざせ理工系! 「ひょうご女性未来会議in西宮」が甲子園会館で開かれ、学生・生徒・教員・OGが理工系分野の女性の活躍について議論しました。
2007/11/10
「第14回ひょうご女性未来会議in西宮」(主催:ひょうご女性未来会議、武庫川女子大学)が11月10日午後、上甲子園キャンパス「甲子園会館」で開催されました。「女性よ!めざせ理工系~活かそう・育てよう・支えよう~」のテーマのもと、理工系分野における女性の育成について活発な議論が交われ、女性を中心とする約100人の参加者が聞き入りました=写真右=。
冒頭に肥山詠美子・奈良女子大学理学部物理学科准教授が「私はこうして理系を選んだ」と題して基調講演しました。肥山准教授は「母親・高校の物理の先生・大学院の指導教官という3人との出会いが、私を研究者へと導きました」と、物理学者をめざしたきっかけを説明。最後に「理系だからといって英語・国語をおろそかにしてはいけないと思います。自分の意見を伝えるためには、英語・国語の力は必須です」と語りました。
続いて、石黒京子・薬学部教授をコーディネーター、奥野温子・生活環境学科教授をアドバイザーとし、パネルディスカッション「だからわたしは理工系」が行われました。
パネリストは、食物栄養学科OGで近畿中央胸部疾患センター管理栄養士の中山環さん、一級建築士の吉田裕枝さん、薬剤師の安原菜津子さんのほか、理工系で学ぶ女子大学生として生活環境学科4年の田深弘子さん、理工系に進学を希望する高校生を代表して附属高校2年スーパーサイエンスハイスクール(SSH)コースの福田侑梨子さんと西宮北高校2年サイエンスコミュニケーションコースの西川晶子さんが務めました=写真左=。
パネリストたちは、仕事と家庭の両立や理工系を選んだ理由について説明。中山さんは「後輩たちのためにも、育児休業を取得しても仕事に復帰できる環境をつくっていきたい」と話しました。また、薬学部に進学するためにSSHコースに入ったという福田さんに対し、石黒教授は「薬学部はいろいろな職業に就ける選択肢の広い学部ですよ」とアドバイス。会場の女子高校生や女子大学生は、うなずいたりメモをとったりして興味深そうに議論に耳を傾けていました。最後には奥野教授が「女子のパワーを結集して、若い人たちを社会へ送り出していきましょう」と締めくくりました。
卒業後は木造住宅の建築会社に就職が内定しているという田深さんは「今日は、仕事と家庭を両立して生き生きと活躍されている皆さんの話を聞き、私も今後の人生が楽しみになりました」と話していました。