バイオサイエンス研究所の令和2年度研究成果発表会が開かれ、性差に着目したユニークな研究10件が発表されました
2021/03/04
令和2年度バイオサイエンス研究所 研究成果発表会が3月4日、公江記念館大講義室で開かれ、研究員10人が、「性差」に着目したユニークな研究成果を発表しました。
同研究所は食物栄養科学部、薬学部など生物化学系の教員らが研究員として所属。生命化学解析学、個体生命解析学、細胞生命解析学、分子生命解析学の4部門に分かれ、それぞれの専門分野で研究を進めています。
研究所では数年ごとに統一テーマを設けています。今年度は2017年度から取り組んできた「ジェンダーバイオサイエンス」の最終年度にあたります。女性特有の疾患や、髪のダメージのような女性に焦点を当てた研究、雌雄マウスに見られる実験結果の違いなど、性差に着目したユニークな発表が相次ぎました。
発表者とテーマは以下のとおり(敬称略)
土生 敏行「モヤモヤ病感受性因子RNF213の機能」
仁木 洋子「熱及び紫外線による毛髪のカルボニル化」
吉田 徹「アルテミア(雌雄)水和胚膜透過性改善処理の検討」
籠田 智美「メタボリックシンドロームにおける血管抵抗性調節変化とそれに及ぼす血管周囲脂肪の影響~雌雄差に関する検討」
義澤 克彦「食品由来物質による各種疾患モデルでの予防・治療効果(雌雄差に関する研究)」
伊勢川 裕二「エストロゲン活性を有する8-プレニルナリンゲニンの抗インフルエンザ効果」
高 明「新規天然薬用植物及びその含有成分の生活習慣病に対する予防、治療効果と作用メカニズムの解明」
蓬田 健太郎「骨粗鬆症の発生要因の再検討」
中瀬 朋夏「トランスポーターから紐解く女性特有の疾患:乳がん悪性化機構の解明と新治療戦略の開発」
森山 賢治「エネルギー代謝における性差とは」~性差の分子生物学的基礎的検討」