<日本語/English> 大学院建築学研究科建築学専攻修士課程2年生が取り組んだ茶室2室が完成しました。
2021/12/15
The making of tea houses by graduate students from the Department of Architecture.
English below.
大学院建築学研究科建築学専攻修士課程では1年後期と2年前期に、大型の構造物の制作にチームで取り組む実習があります。今年度は前後期に分かれて茶室制作に取り組んでおり、修士2年の2チームの茶室が完成。上甲子園キャンパスの庭に展示しています。
完成したのは「竹燈庵」と「甲庵」。「竹燈庵」は白地の外壁に等間隔に竹を配置し、軽やかさと表情を出しました。制作課題は展示後撤去が前提のため、組み立てやすく、解体しやすい構造を工夫しています。修士2年の6人で制作。吉岡七海さんは「原寸大の制作物は図面通りに収まらず、細かな軌道修正が大変でした」、吉田朱里さんは「チームで同じ方向を目指して作り上げる過程もいい経験になりました」と話しています。
「甲庵」は、外壁の一部が透明で、漆喰を塗った部分との境目を六甲山の山並みに見立てています。透明部分に木製の格子をはめることで、内部が見えすぎるのを防ぐとともに、強度を出しています。客側のにじり口から入ると正面上部から光が入るなど、光の入り方にもおもてなしの精神を反映しました。修士2年の7人が制作。森田有季さんは「実際に作ってみて初めて気づくところも多く大変でしたが、出来上がりを見ると達成感があります」と話していました。
At the end of the first year and the beginning of second, the students in the Master’s Program in Graduate School of Architecture work on practical training in producing large projects as a team. For this year’s assignment, the students worked on making two sets of tea house for tea ceremony occasions.