＜日本語/English＞ 帝国ホテル大阪で開催中のライト館100周年記念企画「初代会長 渋沢栄一とライト館」で武庫川女子大学甲子園会館（旧甲子園ホテル）が紹介されています。
2022/03/24
Introducing the commemoration of the 100th anniversary the hall of Frank Lloyd Wright.
近代建築の三大巨匠の一人して有名なアメリカの建築家フランク・ロイド・ライト（1867～1959）が設計し、1923年（大正12年）に開業した帝国ホテル旧本館「ライト館」が来年竣工100周年を迎えるのを記念して、帝国ホテル大阪（大阪市北区）はライト館100周年記念企画「初代会長 渋沢栄一とライト館」を開催しています。
記念企画は8月31日までの予定で、ホテル1階の正面玄関付近に展示されています。
展示パネルには、甲子園会館（旧甲子園ホテル）の写真と説明も紹介されています。甲子園会館は、ライトが「マイサン」（我が息子）と呼ぶくらい信頼していた愛弟子である遠藤新が設計したものであり、ライトの設計といわれても納得してしまいそうなくらい、建物の外観については明らかにライトの強い影響が見られます。
また、ショーケースには、甲子園ホテル時代の絵はがきとリーフレット（レプリカ）が展示されています。
現在、日本に残るライトの作品は、「林愛作邸（1917年）」、「自由学園（現・自由学園明日館 1921～26年）」、「帝国ホテル（博物館明治村に一部再建 1923年）」、「山邑太左衛門別邸（現・ヨドコウ迎賓館 1924年）」の4つです。帝国ホテル大阪の今回の企画では、関西に残るライトの唯一の作品であるヨドコウ迎賓館と愛弟子である遠藤新設計の甲子園会館を取り上げています。
帝国ホテル大阪には、ライト館をイメージした装飾が各所にあり、記念企画「初代会長 渋沢栄一とライト館」の展示とともに、これらの装飾を訪ねられてはいかがでしょうか。
※写真は帝国ホテル大阪の提供です。
