◇活躍する卒業生17◇神戸新聞事業社媒体部 羽様菜々子さん(生活環境学部情報メディア学科2021年3月卒)
2022/06/09
「好きなことを仕事にできてめちゃくちゃ幸せ」。神戸新聞事業社媒体部の羽様菜々子さんは、仕事に打ち込む毎日を、そんな風に表現します。新卒2年目。「自分が興味のあること」「好きなこと」を基準に進学、就職を選び取ってきたという羽様さんに聞きました。
羽様さんの「好きなこと」の筆頭は「広告」。高校生のとき、新聞で見かけたアイスキャンデーの値上げを告知する広告が興味を持ったきっかけでした。「原材料の値上げといった背景にある事実と頭を下げる社員の写真などでストーリーを展開していて印象に残りました。広告を出した後、値上げというネガティブな情報なのに売り上げが上がったと知り、広告の面白さに引き込まれました」と振り返ります。
その気持ちのまま「好きな広告について学べて、これから必要なデジタルスキルも身につく」情報メディア学科に進学。広告関連のプロジェクト推進に定評のある大森ゼミに所属し、コンテストやコンペに積極的に参加しました。「大学時代は自由度の高い学びでいろいろなことにチャレンジでき、4年間かけて自分の“好き”の対象をより絞り込めました。プレゼンテーションの仕方や情報の集め方を、実践を通して身に付けることができたのも役立っています」。
就職活動では広告業を中心にアプローチ。「好きかどうかより、研修制度が充実しているかとか、転職のしやすさを基準に就職先を選ぶ人も多かったけれど、私は広告がしたい、という気持ちだけで突っ走りました」。
「好き」の一心で飛び込んだ広告業界はデジタル化の波が押し寄せ、変革の真っ只中。過渡期ゆえのやりにくさもあるはずですが、羽様さんは「長く広告業界が得意としていたアナログの部分と生産性を上げるデジタル化の両方を知ることができる絶好のタイミング。これまでのやり方を知ったうえで最適なやり方に移行していきたい」と、変化を楽しんでいます。
1年目は営業担当として顧客を回り、課題解決をサポートしたり、潜在的なニーズを引き出したり。今年から媒体部に異動し、営業担当者が得た顧客の要望に沿って、最適な媒体やプランを設計しています。「お客様のお話を聞くのが好き。どんなにデジタル化が進んでも、世の中を動かすのは人間らしいコミュニケーションだと思うんです」と、あくまで自然体。母校にもしばしば足を運び、「仕事を楽しむマインド」を後輩たちに見せてくれています。