◇活躍する卒業生22◇株式会社EGIJ 事業推進課課長代理　米田愛恵さん（教育学科2013年3月卒）

心理測定ツール「エマジェネティックス®」を使った研修などを展開する「株式会社EGIJ」で課長代理を務める米田さんが7月20日、キャリアセンターの「わたしプロデュース」で講師のサポートのため母校を訪れました。一度は「天職」と心に決めた保育士の仕事を離れて7年。「新たな天職」を得た米田さんに聞きました。

 

「子どもに関わることが好きなので、玩具や絵本の仕事に就きたいな」。教育学科に進み、保育士免許取得を目指していたころ、描く未来は輪郭があいまいでした。それが大きく変わったのは保育園実習で。「子どもたちがとにかく可愛くて。日々成長する姿をこんな間近で見られるなんて、これこそ天職と思いました」。

 

卒業後は私立保育園の保育士に。子どもたちと過ごす時間は楽しく、「大好きな仕事」でしたが、3年で次の道へ。理由は「人間関係でつまづいたのと、別の世界を見たかったから」。転職先は商社での営業職。あまりの多忙さに「自分の未来が描けず」、2年で退職を決めました。

 

2度の転職を決意した理由に「人間関係」もあったことから、「人間関係をスムーズにして離職率を下げること」をテーマの一つに掲げるEGIJの取り組みに共感し、3度目の転職へ。100の質問に答えるとその人の行動特性や思考特性が数値で示される「エマジェネティックス®」を運用して一人ひとりをプロファイリング。自分を知り、相手を知ることでコミュニケーションエラーを減らし、円滑な職場環境づくり等に役立てるのが研修のテーマです。「意地悪と思ったことが、相手の特性を知ると、良かれと思っての行動と気づいたりする。これを職場に応用することで、やりがいのある仕事を長く続けられる環境が作れると思うんです」。

 

ちなみに米田さんのプロファイルによると、「予測できる未来を望み、不測の事態を避けたい」傾向があるとか。研修のたびに資料を周到に準備し、万全のサポートで講師の信頼を得ている様子からも、そうした特性が伺えます。この日の研修でも参加者に気配りし、てきぱきと立ち働く姿がみられました。「大好きなお仕事で母校とかかわることができ、うれしい」と目を輝かせました。