経営学部の実践学習で「阪神タイガース新規女性ファン獲得・強化プロジェクト」の最終発表会を行いました。
2022/08/05
経営学部の実践学習(本田一成教授)では、2、3年生10人が、プロ野球球団「阪神タイガース」運営会社の阪神電気鉄道株式会社 スポーツ・エンタテインメント統括部と新規の女性ファン(TORACO)獲得・強化に向けてのプロジェクトに取り組んできました。8月3日、甲子園歴史館内の多目的ホール内で企画案のプレゼンテーションが行われました。
今回のプロジェクトは、5月11日にタイガースの担当者より説明と意見交換のキックオフを行い、5月25日の阪神-楽天戦では、甲子園球場にて試合観戦しているファンの観察および球場施設見学が行われました。6月26日の阪神-中日戦は、女性ファンクラブイベント「TORACO DAY」が開催された際、学生たちが甲子園球場にて、女性ファン会員のTORACOへのアンケートおよびTORACOの同行者で次のTORACO候補へのNEXTアンケートも行いました。前者は128人、後者は98人の有効回答を集め、集計を分析。また、野球ファンやタイガースファン以外の人たちにインタビューも実施しました。
アンケートのデータやインタビューを元にした学生のプレゼンテーションからは、野球観戦初心者でも楽しめるように「ペンライトを使った音楽ライブのような演出」「野球ルール解説ブックの提供」、女性ファンが安心して観戦できる「女性専用シートの開設」「パウダールーム・更衣室の設置」「観戦シートのスペース拡張」、SNS戦略の強化に関連して「甲子園内での通信環境の改善」「他球団のバズった投稿事例からSNS別の発信戦略」「練習風景のVlog配信」や「女性ファンが父親と観戦すると、1人無料キャンペーン」、グッズやスイーツメニュー開発など多岐にわたる提案が行われました。
プレゼンテーションを行った田中里奈さん(経営学科3年)は「甲子園で野球観戦の経験がなかったので、とても貴重な経験ができました。野球に興味がない女性層やZ世代に興味を持ってもらえる提案が出来たと思います。実際、球場には根強い女性ファンが多いということも実感できました」とコメント。櫃田彩花さん(経営学科3年)は「アンケート調査や、自分だけで企業の方へ発表したり意見交換したりすることは初めての体験でしたが、アイデアの裏付けとなったリサーチの楽しさを感じ、今までの学びを活かす形で取り組むことができました。ダイナミックな女性ファンをもっと増やしたい、とわくわくしながら取り組めました」と感想を述べました。
提案を受け、阪神電鉄からは「通常は運営側なので観戦するファン目線からの貴重な意見が聞けました。とても響くポイントがあり、阪神タイガースのイメージをより良くし、女性ファンを取り込んでいくための良いヒントとしていきたいです」と期待の声が聞かれました。