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◇活躍する卒業生24◇広島東洋カープ 施設運営部 長村香澄さん(健康・スポーツ科学科2022年3月卒)

2022/08/22

 広島東洋カープ 施設運営部マツダスタジアム課で活躍する長村香澄さん。大学時代はソフトボール部のレギュラーでした。就職して5ヶ月目、プロ野球シーズン中の長村さんにお話を聞きました。

 

 長村さんは、広島県出身。高校直系の大学への進学も可能でしたが、ソフトボールを続けることができ、スポーツ系の学部で学びたいという思いから武庫川女子大学へ進学しました。「ソフトボール部での経験は、今の仕事につながる4年間でした」と、部では1年生の時から用具管理係を担当。疲れている練習後、普通であれば早く切り上げたくなるグラウンド整備も「ボコボコのグラウンドをキレイに整えるのが好きで、熱心に取り組んでいました」。

 勉学や部活と同じくらい熱心に取り組んだのが「宅配便の荷物仕分け」のアルバイト。朝5時30分から3時間の早朝バイトを、多いときは週6日。4年間続けられたのは「ソフトボールの用具にこだわりがあり、良い用具でプレーをしたい」という思いから。「バイト代はほぼ用具代に。バッティング用手袋は自分に合うものを使いたくて、消耗品ですが6,000~9,000円するものを使っていました。その分、用具のケアや管理も熱心に行い、大切にしていました」。

 グラウンド整備と用具管理、大学時代に好きで取り組んでいたことが今の仕事につながりました。「球団の募集時には、女性のグラウンド整備や用具管理の職種募集はありませんでした。自己PRを考える中で、他の人よりも秀でていることや自分の学生生活を振り返るとグランドの近くでできる仕事の方が適性があり、やってみたいと思うようになりました」。球団も当初、女性でのグラウンド整備担当者の採用は想定していませんでしたが、選考を進める中で長村さんの熱意や経験を加味して採用することに。

 就職して初めての8月。暑さには慣れていますが、連戦が続くと体力勝負になってきます。ナイターがあるときは、朝9時30分に出勤。午前中も整備を行い、お昼すぎからカープの全体練習。その後、ビジターチームの練習もあり、午後6時にプレーボール。試合中は3回裏、5回裏、7回裏に整備のためグラウンドへ走ります。試合が終わるのが、午後9時過ぎから10時ごろ。球場から観客が帰ったあと1~2時間の整備を行います。「全天候型のマツダスタジアムは、雨の時が大変です。試合の中断があったり、小雨で試合続行の時は毎回マウンドに走らないといけなかったりと気が休まる時がありません」。

 現在の目標は、仕事で早く一人前になること。「整備業務などは、まだ上司や先輩についていただいています。夏になり、気温が上がって担当しているピッチャーマウンドの硬さが変わるなど、思わぬ変化は実際に経験しないと分からないことでした。年間を通じて経験を積み、早く一人で仕事が完結できるようになりたいです」。

 

 武庫川女子大学について聞くと「健康・スポーツ科学部だからかもしれませんが、先生と学生の距離が近く、先生がとても熱心。卒業論文の『女子ソフトボール競技における傷害の特徴』に取り組んだときも、とことん考え抜くように指導を行ってもらえ良い卒業論文が書けたと思っています」。

 最後に、武庫川女子大学のOGや在学生へ向けてのメッセージは「自分の気持ちを大事にしてほしいと思います。大学は就職活動がありますが、親が心配するのではと思い本当に自分がやりたいことに、挑戦しないこともあると思います。仕事をするのは自分自身なので、少し勇気が必要かもしれませんが、本当にやりたいことに挑戦することで後悔がないようにしてほしいと思っています」と話してくれました。

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