＜日本語/English＞竹竿と竹ぼうきで作った野菜無人販売スタンドを、学生による「建築サークルBAU」がキャンプ場に設営しました

Students setting up a fixed food stand at a campsite.

 

English below. 

 

生活環境学科の3、4年生中心の「建築サークルBAU」のメンバーが野菜無人販売スタンドを制作し、9月末、西宮市山口町船坂のキャンプ場に設営しました。

 

若手建築家のバンバタカユキさん(本学非常勤講師）と池田久司さんが基本計画を指導。サークル顧問の岩田章吾教授と山田由美准教授が技術的な点を指導しました。3年生7人と4年生2人が提案したデザイン案の中から、生活環境学科3年、池田采矢さんの案を選び、制作、設営まで学生たちが行いました。

 

制作のルールは「ホームセンターで入手できる材料のみでつくる」です。2・5メートルの竹竿6本と竹ぼうき約20本を使用して制作。釘やボルトを一切使わず、シュロ縄や麻紐で接合しました。すべて木質系の素材のため、不要になれば簡単に解体でき、キャンプの燃料にも使えます。

 

スタンドはキャンプ場の共用広場に設置。広場の周りは管理棟やシャワー設備があり、テントを張ってキャンプを楽しむ人でにぎわっています。バーベキュー用の食材を求めるキャンパーも多く、これまでも近くの農場で収穫された野菜等を販売する無人販売所がありましたが、生産者の「野菜がおいしそうに見える野菜スタンドがほしい」という声を受け、同サークルが制作に取り組みました。スタンドの中の棚に野菜を置いておき、購入したい人は巣箱を利用した料金ボックスにお金を入れて、野菜を持ち帰ることができます。

 

デザイン案が採用された池田采矢さん（写真1枚目、座っている右側の学生）は「デザインした案を実際の大きさで作るのは初めてだったので、作業する中で問題点に気づいたり、予定通りに進まなかったり、”実際に使えるものを作る”難しさを学びました。みんなで話し合いながら協力して制作を進め、最初に考えていたものより何倍も立派な無人販売所を完成させることが出来ました。とても貴重な経験ができ、参加できて良かったです」と話しています。

 

Members of the Architecture Club BAU, which is mainly composed of 3^rd and 4^th year students Human Environmental Sciences Major, created a hut to be stationed at a campsite in Nishinomiya city.

 

The hut that will house vegetables which have been harvested from a local farm. It was produced using bamboo poles of 2.5 meters and about 20 bamboo brooms.  No nails nor bolts were used, and they were tightened with palm ropes and hemp strings. Since it is made entirely of wood, it can be easily dismantled when no longer needed and can also be adapted into fuel for camping.

 

Ms. Ikeda, whose design proposal was implemented commented, “As it was my very first time to make a design that was not a prototype, there were things I hadn’t taken into account, and learned the reality of actually making things come alive. Making this piece required team work and lots of discussions throughout the process, and as a result we were able to create something that was miles better than we had originally envisioned. I’m grateful for the experience gained through this project.”