「”生きているからこそできる”と信じて、やりたいことに挑戦を!」元力士・NHK大相撲解説者の舞の海 秀平氏が、熱く語りました。
2008/02/23
元力士で、現在はNHK大相撲解説者・キャスターの舞の海 秀平氏が2月23日の午後、中央キャンパス・公江記念講堂で、「可能性への挑戦」と題し、本学学生の保護者を対象にした教育講演会(主催:教育後援会)で、人生をいかに生きるかについて、ご自身の経験や角界の裏話を踏まえ、穏やかに、そして力強く語りました=写真=。
舞の海氏は講演の中で、「学生時代、相撲部の友人が何の前触れもなく、突然亡くなりました。その時、“人間は、いつ死ぬか分からない。自分は今こうして生きている。たった一度の人生だから、本当にやりたいことをしたい”と、すでに内定が決まっていた山形県の高校教師ではなく、周囲からの反対もありましたが、やはり力士になろうと決心しました」と、ご自身の経験を語りました。
「自分の心に素直になることが大切です。私はこれまで、問題にぶつかったときや疑問に思ったとき、考えることをやめませんでした。小さな体でも相撲が取れることを示したい一心で、次々に作戦を考えました。体の大きな力士との対戦では、“業務用の冷蔵庫だ!”と考え方を変えて…」とユーモアのある一面も。
新弟子検査に合格するため審査基準(当時)の身長まで頭にシリコンを入れる手術を受けたときの様子や、力士時代の数々の技を考え出し、実際にその技をかけたときの臨場感溢れるエピソード、これからの相撲界への思いなど多岐にわたる話題に、会場に集まった約300人の参加者は、興味深そうに聞き入っていました。