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活躍する卒業生35 木村早希さん(生活環境学部生活環境学科建築デザインコース2010年卒) 株式会社ヤプリ大阪支社 カスタマーサクセス本部ディレクション部

2023/09/19

武庫女生の7割が活用する「武庫川女子大学公式アプリ」の開発に携わりました。今年4月に導入されるや、一か月で学生数の半数に迫る4600のユーザー登録があり、待望のサービスだったことを印象付けました。木村さん自身、在学中は情報のタイムラグにストレスを抱えていた一人。「肝心なときにすぐ情報が得られず、登学してから休講を知ることも多かった。履修登録締め切りなどの重要情報は手帳にメモが必須でした」と振り返ります。

 

卒業から10年以上が経過し、情報をめぐる環境は進化したものの「情報があちこちに散在していてわかりづらい」「冊子のStudent Guideは持ち歩けず不便」などの声が母校でくすぶっていることを知りました。教室の配置を一覧できる機能がほしい。問合せ窓口、今日の食堂のメニューも知りたい――。学生たちに行った聞き取り結果をもとに、便利機能を搭載したアプリを構築。本学キャラクターLavyのフォトフレームや、キャンパス周辺のお店情報(準備中)など、卒業生ならではのコンテンツも取り入れました。

 

学生時代の夢は「店舗設計に携わること」。総務委員会や体育祭のコスチューム、文化祭のファッションショーにも率先して参加し、充実した日々は就活で暗転します。「住宅メーカー中心に就活したが思うようにいかなくて」。いったん就活から身を引いて自分を見つめ直す中で、「3次元の模型より2次元のプレゼン資料作りの方が得意」と気付きます。卒業間際に巻き返し、広告制作会社に就職。ウェブサイト運営会社を経て昨年8月、ヤプリに転職しました。

 

「一つの会社に長くいると、仕事に慣れて、そこのやり方でしか働けなくなる。常に成長し続けるために違う場に自分を置く必要があると思ったんです」。ストイックなのは、学生時代に様々な役にチャレンジし、多忙さの中で成長した手応えと、挫折から立ち上がった就活の経験があるからこそ。

 

武庫女のアプリも実はまだ成長途上だそう。「フォトフレームをイベントごとに作ったり、お店情報も学生さんたちで充実させたりしてみんなでアプリを育てていってほしい。学生時代を振り返ったとき、思い出の中にこのアプリがあってほしいと思います」と、後輩たちに期待をかけました。

 

 

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