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新体操部が、練習後にプールに浸かるというユニークなコンディショニング方法を採用。冷水が疲労物質を分解する肝臓の働きを促進します。

2008/03/05

 新体操部が「練習後にプールに浸かる」というユニークな体のコンディショニング方法を2月から始め、注目されています=写真左=。

 学内の医療施設「武庫川学院健康・スポーツクリニック」の相澤徹・医師(文学部健康・スポーツ科学科教授)は、昨年8月に大阪長居陸上競技場で開催された「世界陸上大阪大会」の練習ラウンドに現場医療責任者として参加しました。その時、相澤教授はアメリカやブラジルの代表選手が毎日、練習の直後に「ICE BATH」と呼ばれるドラム缶いっぱいの氷水に浸かっている姿に着目しました=写真右は男子三段跳び準優勝のグレゴリオ選手(ブラジル)=。これは欧米のトップアスリートの間で行われている運動後の体のコンディショニング方法です。冷水で体の表面の温度を下げることで、体の奥の血流が良くなり、練習で体にたまった疲労物質を分解する肝臓の働きを促進する効果があります。

 大会後、相澤教授は本学の施設を用いてこのコンディショニング方法を導入できないかと考え、全日本選手権2位になるなど全国でもトップレベルの学生選手が多く在籍する新体操部の永戸久美・ヘッドコーチに打診。永戸コーチは快諾し、2月4日から新体操部員は練習後に第1体育館内にあるプールに入っています。プールの水温は体温を奪わない程度の約20℃。水圧で体がマッサージされることで血流が良くなって肝機能が促進され、ICE BATHと同じ効果が得られます。選手たちからは「腰の痛みが軽くなった」などと言う感想が寄せられています。

 永戸コーチは「水泳部の協力もあり、この方法を取り入れることができました。練習をしなければ勝てません。しかし、練習に怪我はつきもの。これを機に選手たちが少しでも自分たちの体を気遣ってくれるようになればいいと思います」、相澤教授は「シーズンオフから毎日この方法を実践することで、疲労の蓄積は確実に少なくなります。選手たちはコンディションを保ってシーズンに臨むことができるでしょう」と話しています。

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