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化粧品研究の最前線を報告する武庫川コスメティック サイエンス フォーラムが「美を極める処方研究の最前線」をテーマに武庫川女子大学薬学部で開催されました。

2024/03/14

English below. 

 

第3回武庫川コスメティックサイエンスフォーラムが3月8日、武庫川女子大学薬学部で開催されました。

 

武庫川女子大学薬学部健康生命薬科学科は、全国でも珍しい化粧品科学研究室を有し、同研究室では化粧品の新しい処方に関する基礎研究、皮膚や毛髪生理に関する研究、OEMメーカーと共同で、本学オリジナル化粧品「MUKOism」の開発に取り組んでいます。

 

武庫川コスメティックサイエンスフォーラムは、本学学生、地域の人々、化粧品メーカーの研究者らに向けて、最新研究の共有と発展を目的に2021年から毎年行っており、3回目の今回は「美を極める処方研究の最前線」をテーマに、コロイド科学、メイクアップ研究、洗浄研究、スキンケア研究、ボディケア研究の最新の研究成果を大学や化粧品メーカーの研究者が報告を行いました。

 

フォーラムには学生や化粧品メーカーの研究者ら320人が参加し、熱心に聴講しました。

はじめに、本学薬学部の篠塚和正学部長が「フォーラムは研究がメインですが、学生たちにとって一つの目標になり、進路になってくれる。そして生きていくうえでの指針になってくれれば、と思っています」とあいさつ。健康生命薬科学科の森山賢治学科長は薬学部における化粧品研究の意義について「安全と効果の確保、イノベーションや産業への貢献、美容や健康への関連性の理解、人と物の両方を俯瞰的に見る、薬学ならではの立ち位置ではないかと思う。美と健康のサイエンスを学んで人々の健康と医療に貢献することをテーマに掲げて研究している」と話しました。

 

続いて5名の研究者が研究成果を報告しました。

 

■キーノート講演:化粧品の性能向上につながるコロイド科学の最前線

 酒井秀樹 東京理科大学理工学部教授

「化粧品を高性能化に導くベクシル(リポソーム・ニオソーム)研究の新展開」

 

■メイクアップ研究の最前線

 株式会社資生堂 池田智子 チーフブランド&プロダクトイノベーションオフィサー

「資生堂の落ちない口紅の変遷と最新研究・活用製品について」

 

■洗浄研究の最前線

 花王株式会社 加賀谷真理子 スキンケア研究所研究員

「つけるだけでメイクが落とせる?Bioreザクレンズにおける自発洗浄技術」

 

■スキンケア研究の最前線

 渡辺啓 武庫川女子大学薬学部教授(化粧品科学研究室)

「ベクシル/ディスク構造転移を利用した最新乳化技術」

 

■ボディケア研究の最前線

 株式会社マンダム 原武史 ライフサイエンス研究グループマネージャー

「次世代の制汗技術:ヒトエクリン汗腺の収縮を抑制(IFSCC’23受賞研究)」

IFSCC:世界中の化粧品研究者が集い、最先端の技術や研究を発表する会のこと。

 

また、フォーラムの前には、フォーラムの講師や化粧品会社で研究に携わっている健康生命薬科学科の客員教授と学生たちがキャリア形成について話をする「キャリアトーク」が開かれました。学生の職業意識を高める機会となり、大変好評でした。

 

The Mukogawa Cosmetic Science Forum, reporting on the frontline of cosmetics research, was held at Mukogawa Women's University School of Pharmaceutical Sciences under the theme 'The Frontline of Formulation Research to Master Beauty'. The 3rd Mukogawa Cosmetic Science Forum was held at Mukogawa Women's University School of Pharmaceutical Sciences on 8th of March.

 

The Department of Health and Bio-Pharmaceutical Sciences at Mukogawa Women's University School of Pharmaceutical Sciences and Pharmaceutical Sciences has a Cosmetic Science Laboratory, which is unique amongst universities in Japan.

 

The Mukogawa Cosmetic Science Forum has been held annually since 2021 to share and develop the latest research for the benefit of the university's students, local people and researchers from cosmetics manufacturers, and this year's event, the third of its kind, is themed 'The front line of formulation research to conquer beauty', with colloid science, make-up research, cleaning research, Researchers from universities and cosmetics manufacturers reported on their latest research findings in colloid science, make-up research, cleaning research, skincare research and body care research.

 

The forum was attended by 320 people, including students and researchers from cosmetics manufacturers, who listened attentively.

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