兵庫県立消費生活総合センターと教育学部生がコラボし、 「紙せっけん」で「消費者ホットライン(188)」をアピール
2024/03/27
教育学部の学生と兵庫県立消費生活総合センターが協同して、消費者トラブル防止を呼び掛けるグッズづくりに取り組み、消費者ホットラインの「188」を訴求する紙石けんを作成しました。「紙せっけんでクリーンに!188でスッキリと!」と合言葉をデザイン。3000個作り、若者を中心に配布予定です。県から教育学科へのグッズの贈呈式が3月19日に学校教育館で行われ、提案者の教育学部1年、今田光咲さんと、当日卒業式を迎えた4年生の学生らが受け取りました。
制作したのは教育学部「家庭科内容論」の履修生254人と吉井ゼミ(吉井美奈子准教授)の4年生9人。同センターでは、若い世代が消費者トラブルに巻き込まれないよう、ホットラインの存在を広く知ってもらいたいと考え、日ごろから交流のある吉井准教授に協力を依頼。授業で「消費生活相談の現状」について紹介し、環境に優しい素材等で啓発グッズを作ってほしいと呼びかけました。
履修生たちは、個人やグループで環境に優しいグッズや効果的なデザイン・キャッチフレーズを考え、111件の提案がありました。この中から履修生の投票や吉井ゼミ生、センターと教員の協議により、今田さんの「紙せっけん」デザインが選ばれました。
紙石けんは、コロナ禍を経験した若い世代が手洗いなどの衛生対策に関心が高く、小さくて軽いため、「常備しやすく衛生的。災害時にも役立つ」と評価。ケースは紙、包装袋は生分解性プラスチックを使用するなど環境に配慮しました。今田さんは「自分のデザインが実際のものになっていくのがうれしかった。軽くて小さいのでかばんに常に入れて持ち歩いて188を覚えてほしい」と話しています。
センターで実施中の出前講座の参加者のうち高校生や大学生、新入社員などの若者を中心に配布予定です。