フランク・ロイド・ライト設計のヨドコウ迎賓館100周年記念イベントで三宅正弘教授が講演。髙島市長も登壇した座談会ではコーディネーターを務めました。

English below. 

 

芦屋市のルネサンス クラシックス芦屋ルナホールで12月8日、 「ヨドコウ迎賓館竣工100周年記念コンサート＆座談会・講演会」が開催され、生活環境学科の三宅正弘教授が講演と座談会のコーディネーターで登壇しました。

 

ヨドコウ迎賓館はフランク・ロイド・ライトが設計した旧山邑家住宅で、国の重要文化財に指定されています。今年、竣工から100周年を迎え、年間を通じて記念イベントが行われています。

 

三宅教授が登壇したのは第1部のコンサート＆座談会「ヨドコウ迎賓館とあしやの文化を未来につなぐ」。オープニングトークで三宅教授は「あしや博士が語る、ヨドコウ迎賓館と芦屋の100年」と題して講演しました。作曲家・ピアニストの妹尾武さんによるコンサートに続いて行われた座談会では、三宅教授はコーディネーターを務めました。

 

座談会は妹尾さん、芦屋市長の髙島崚輔さん、淀川製鋼所の藤川加奈代さんが登壇。髙島市長が力を入れる子どもたち一人ひとりが持つ興味を応援する教育の話題となり、髙島市長は子どもたちへのメッセージを語りました。三宅教授と妹尾氏が芦屋市立朝日ヶ丘小学校の同級生であることから、個性を伸ばす方法や思い出話で会場を盛り上げる一幕もありました。

 

ヨドコウ迎賓館では近年、芦屋市立山手小学校の児童と建築模型の作成や展示を行っています。その企画を推進する藤川さんは「子どもの作品から学ぶことが多い」と指摘。子どもたちが活躍する次の100年の期待へと話題が展開しました。三宅教授も近年、山手小学校や精道小学校で芦屋の景観を象徴する花崗岩と松をテーマに授業を続けていることから、学校と市民や地域、またヨドコウ迎賓館のような施設や企業と一緒に子ども達の教育にどう取り組むか、真剣な議論が交わされました。

 

作曲家・ピアニストの妹尾武氏が甲子園会館に来館した際の動画（兵庫県が制作）はこちらから。

 

A 100th Anniversary Celebration of the Yodoko Guesthouse

 

The Yodoko Guesthouse, a Frank Lloyd Wright-designed architectural masterpiece in Ashiya City, Japan, celebrated its 100th anniversary. A commemorative event, featuring a concert and panel discussion, was held. The event highlighted the building's significance and its role in the community.

 

Professor Masahiro Miyake, a local expert on the area, delivered a keynote speech discussing the guesthouse's history and its impact on Ashiya. A panel discussion followed, with participants including the Mayor of Ashiya, a representative from Yodoko Seiko, and the concert's musician.

 

The panel focused on the importance of education and the role of the guesthouse in fostering creativity and community engagement. They discussed initiatives involving local schools, where students are encouraged to explore architecture and design. The event underscored the Yodoko Guesthouse's enduring legacy and its potential to inspire future generations.