武庫川女子大学発のビジネス英語テキストに新刊『The Focus』が登場。職務別の切り口で実践的なビジネス英語が身に付きます。
2025/04/02
武庫川女子大学発の学生向け英語教材シリーズに、経営企画や営業などの職務と会議にフォーカスしたビジネス英語を学ぶ『The Focus』が2025年2月に加わりました。
この英語教材シリーズは、将来社会に出る学生たちが実践的なビジネス英語力を身に付け、キャリアの選択肢を広げられるようにとの思いから、元学科長の辻和成名誉教授を中心に、英語グローバル学科および共通教育の教員が協働で制作しました。
辻名誉教授は、いすゞ自動車の専属会議通訳者として、社内会議の同時通訳や国内外のビジネス・技術会議の逐次通訳を数多く担当した経験を持つ実務家教員でもあります。実際のビジネスシーンにおける英語ニーズを反映した英語教材の必要性を強く感じ、ビジネス現場での英語使用の実態調査を進めるとともに、実践的な英語教材の制作を進めています。これまでに、『実践ビジネス英語』『会議英語〈ディスカッション力の育成〉』『会議英語〈プレゼンテーション力の育成〉』と、アメリカ分校留学やグローバルキャリアを想定した『Across Borders』の4冊を発行し、授業などで活用しています。
『実践ビジネス英語』では、大学生の良太君が就職活動を経て企業に入社し、国際プロジェクトに携わるというストーリーが展開されます。国際化する職場環境で必要な英語力を養うと同時に、国際業務の基本的な流れを学ぶことができます。さらに、海外企業との会議の場面を描きながら、自己紹介や名刺交換、接待など、国際実務で経験するビジネスシーンを交えて学べるよう工夫しています。
新しい『The Focus』は、企業の組織全体の業務を把握するための総合教材です。経営企画、開発、購買、生産、営業、物流、財務・会計、情報システム、広報など、12の主要職務ごとに、それぞれの役割および会議にフォーカスし、各部署でよく使われる専門用語や表現を取り上げました。本書を学ぶことで、各職務の役割を理解するとともに、プレゼン力やディスカッション力を身に付け、さらに、今日的なテーマを扱うリーディングセクションを通じて企業経営に関する知識を深めることができます。
辻名誉教授は「職務はどの業界にも共通するものであり、企業においてプロジェクトを立案・実施する際、職務や会議の観点から身に付けた英語力と実務知識は非常に有効です。大学時代に一般的な英語力を高めることは大切ですが、同時に将来を見据え、職場のニーズを反映したビジネス英語力を身に付けておくことも必要です。学部や専門の枠を越えて、積極的にビジネス英語を学んでほしい、挑戦してほしい」と話しています。
各教材の詳細は下記のとおり。
(1) 『The Focus グローバルキャリアへのステップ』
(辻・米田・細野・田中・エイデン:三修社、全127 頁、2025)
https://www.sanshusha.co.jp/text/isbn/9784384335415/
(2) 『実践ビジネス英語 Business English 』
(辻・辻・リーブ:朝日出版社、全79頁、2020)
https://text.asahipress.com/english/detail.php?id=1727
(3) 『会議英語<ディスカッション力の育成> 』
(辻・三宅・デニソン・辻: 南雲堂、全47頁、2023)
https://nanun-do.hondana.jp/book/b614603.html
(4) 『会議英語<プレゼンテーション力の育成> 』
(辻・細野・デニソン・辻: 南雲堂、全47頁、2023)
https://nanun-do.hondana.jp/book/b614598.html
(5) 『Across Borders グローバルキャリアを目指して』
(辻・辻・田平・エイデン・リーブ:三修社、全115頁、2024)
https://www.sanshusha.co.jp/text/isbn/9784384335286/