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フリースタイルスキー・モーグルの世界選手権、ワールドカップで活躍の藤木日菜さん(大学院健康・スポーツ科学研究科修士課程2年)が帰国後の思いを語りました。

2025/04/09

フリースタイルスキー・モーグルの世界選手権、ワールドカップで活躍している武庫川女子大学競技スキー部の藤木日菜さん(大学院健康・スポーツ科学研究科修士課程2年)が帰国後の4月4日、本学で会見を開き、世界の舞台でトップレベルの選手たちと戦った感想や今後の目標などを語りました。

 

今シーズン(2024/2025)は、モーグル・ワールドカップに初出場して16戦中11戦で決勝進出。今年3月にスイス・エンガディンで行われたフリースタイルスキー・モーグルの世界選手権に日本代表として出場し、女子モーグル、女子デュアルモーグルの2種目でともに13位の好成績を収めました。

 

藤木さんは大阪府阪南市出身。父の影響で3歳からスキーを始め、兄(モーグル選手の藤木豪心さん)の後を追うように中学生の頃からモーグルに取り組むようになりました。本学健康・スポーツ科学部から大学院に進み、自身の競技経験から得られた課題を修士論文の研究テーマとして取り組みながら、文武両道の「院生アスリート」として競技を続けています。

 

大学4年生のシーズン(2023/2024)においてアジアカップのチャンピオンとなり、今シーズン(2024/2025)のモーグル・ワールドカップ出場権を獲得。全日本スキー連盟からの派遣(自費)で、2024年11月から今年3月にかけてヨーロッパ、北米、中国等で開催されたワールドカップの大会を転戦しました。2024年12月のジョージア・バクリアニ大会で初の決勝進出を果たすと、2025年の年明けから快進撃が続きます。北米シリーズのアメリカ・ウォータービル大会、カナダ・ヴァルサンコーム大会、アメリカ・ディアバレー大会、続くアジアシリーズの中国・北大湖大会で連続して決勝に進むなど、16戦中11戦で決勝進出という強さを見せました。

うち、3月11日に開催されたイタリア・リヴィーニョ大会のモーグルでは、来年のミラノ・コルティナ冬季オリンピック出場に大きく近づく6位入賞を果たしました。このワールドカップの好成績により、世界選手権(2025年3月)の日本代表に選出され、武庫川学院のアスリートとしては、冬季競技の世界選手権出場は”初”の快挙となりました。

 

4月4日、武庫川女子大学中央キャンパスで行われた会見には、藤木さん、競技スキー部部長で健康・スポーツ科学部スポーツマネジメント学科の渡邉昌史教授、健康・スポーツ科学部長で大学院健康・スポーツ科学研究科研究科長の渡邊完児教授の3人が出席しました。

 

藤木さんは、今シーズンの戦績について、「初めてのワールドカップ出場は、わくわくして楽しい思いだった。大会では少しずつ成績を出せて、毎回の大会で学ぶことが多くなった。大会のデュアルモーグルでトップ選手と競技する中で、早い選手に引っ張られて自分が成長できたのが、イタリアの大会での6位入賞につながった。ワールドカップではオリンピック出場の基準を上回ることが目標だったので、目標をクリアできたと思う」と振り返りました。

来シーズン(2025/2026)に向けた目標については、「来シーズンは、エアーターンと滑りのスピードを上げ、ワールドカップ、オリンピックで少しでも上の順位をとりたい。さらにその次のオリンピックでメダルを獲れるように成長できたら、と考えている」と話し、今後の進路について、「アスリートとして就職し、競技を続けたい」と抱負を話しました。

 

藤木さんは大学院でスポーツ心理学の研究を行っている「院生アスリート」。モーグル選手を対象に、人の滑りを見ることが自分の滑りにどう影響するかという研究をしており、「私は人の滑りに影響されるタイプ。研究が自分の弱みとつながり、ワールドカップでもいかせている」と両立の成果を述べました。渡邊完児教授は「スポーツはメンタルの安定が大切。藤木さんはメンタルの勉強をしているので、競技にうまくいかせている」、渡邉昌史教授は「好奇心が旺盛でいろんな見方ができ、自分を客観的に捉えることができる選手。競技にもそれがいかされている。一つひとつ楽しみながらアスリート人生を延ばしている」と称えました。

 

 

 

 

 

 

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