「モノ×ことわざ展」が7月2日まで開催中です。
2025/05/20
附属総合ミュージアムで、2025年度春季展「モノ×ことわざ展」が始まっています。民具を中心に「モノ」43点が、ことわざの意味と一緒に紹介されています。
開催のきっかけは、「『暖簾(のれん)に腕押し』や『重箱の隅をつつく』を耳にしても、暖簾や重箱を目にしたことがない」という学生の声でした。会場では、「襟(えり)を正す」「袂(たもと)を分かつ」「辻褄(つじつま)が合う」などのことわざに出てくる着物の部位がイラストで示され、理解を助けます。また、ことわざに登場する昔の台所仕事に欠かすことのできなかった甕(かめ)やツボ、洗い桶(おけ)などの生活用具が並びます。横川公子館長は、「ことわざは、暮らしの機微に通じるものであり、生き生きとした会話を生む潤滑油です。譬(たと)えに使われているモノと、ことわざの多様な関係を知るだけでなく、それを育んだ暮らしについて考えてみるきっかけになればと期待しています」と語ります。
入館無料、7月2日まで。開館時間は、午前10時~午後4時半で土日休館(ただし、5月25日、6月22日は、午後3時まで開館)。