NEWS

活躍する卒業生#52 公認心理師でイラストレーターの藤浪桃子さん(大学院文学研究科臨床心理学専攻2023年修了)

2025/06/27

公認心理師の資格を持ち、イラストレーターとしても活躍する藤浪桃子さん。小学生のころ、スクールカウンセラーと出会って、違う視点を得たことが心理の道に進むきっかけになりました。現在は、資格を生かして宝塚市内の学校現場で働いています。

 

2018年に公認心理師が国家資格になり、心理療法が幅広く学べることや、施設が充実していることから武庫川女子大学、大学院へ進学。大学院では、精神科や放課後等デイサービスでの実習等実践を通じての経験や、症例報告の際に受けたフィードバックによって、自身の「認知の癖」に気づくことができたと話します。「みんなで励まし合いながら、充実した大学院生活でした。自分の興味、関心を広げることができた6年間だった」と振り返ります。

 

一方、イラストレーターへの道は、“ステイホーム”だったといいます。大学3年だった2020年から、新型コロナウイルスが流行。趣味のイラストを描く時間も増え、SNSに発表したところ、多くの反響があり、仕事の依頼が舞い込むようになったそうです。SNSを介して、「ロゴをデザインしてほしい!」「チラシの挿絵をお願いできませんか?」といった声が届き、創作の世界が広がったそうです。

 

イラストは、水彩画やアクリル絵の具を使ったものをiPadのアプリを使って完成させ、すべて独学。温かみのあるタッチと優しい色遣いが特徴で、朝焼けや夕暮れの空など見る人の心を和ませます。2021年には、伊丹市内で初めての個展を開催。今年は、経営学部の学生からInstagramで依頼され、文具の商品開発で母校とのコラボを果たしました。

 

教育と芸術という異なる仕事を持つ藤浪さん。心理支援とアートの仕事はご自身の中でつながっていると語ります。学校現場では、イラストを通して子どもたちと自然にコミュニケーションが生まれることも多く、「非言語的な交流をきっかけに自分の気持ちに気づいたり、言葉にしたりできるようになることがあります。表情や言葉に少しずつ変化が現れ、自己表現や感情の整理を手助けできたと感じられる瞬間がとてもうれしい」と語ります。

 

現在は、学校現場での経験を生かし、出版社と共同で絵本を出すプロジェクトに挑んでいます。ドイツの知育絵本をベースに、日本の子どもたちの日常を題材にしたもので、子どもの観察力や言語力、想像力を育む内容になる予定です。「私にとって、両方の仕事はすごく大切。アートと心理のスキルで、誰かの心に寄り添えるものを今後もつくりたいと思っています」。

MUKOJO SNS

  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のFacebook
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のtwitter
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のLINE
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のinstagram
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のyoutube
CLOSE