「甲子園会館はモーツアルトにふさわしいところ」。桂小米朝さんが、甲子園会館で落語とオペラを合体させた「らくごペラ」を演じました。
2008/05/24
上甲子園キャンパスの甲子園会館で5月24日、落語家・桂小米朝さんによる「らくごぺラ」(主催:朝日新聞、共催:武庫川女子大学)が開催されました。「らくごぺラ」とは、大のクラシックファンである小米朝さんが、落語とオペラを合体させて確立した新しい表現です。会場となった西ホールには、昼の部と夜の部にそれぞれ約300人の観客が集まり、落語と音楽のコラボレーションを楽しみました=写真右=。
最初に小米朝さんは「この素晴らしい甲子園会館を見学した時、ここはモーツアルト(の曲を演奏するのに)にふさわしいところだと思いました。こんな美しいところで、武庫川女子大学の建築学科の学生さんは勉強しています。学生1人に1台の製図机があるんですよ。こんなに恵まれた大学はありません」と「らくごペラ」の会場に甲子園会館を選んだ理由を説明しました。
第1部の「音楽遊びコーナー」では、本学音楽専攻科の石津雅恵さん、河野青空さん、履輪まいさんがモーツアルトの歌曲を透きとおるような歌声で披露=写真中=。音楽学部の永島茜講師らでつくる弦楽四重奏団が「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を演奏しました。
続く第2部では、らくごぺラ「フィガロの結婚」が演じられました。オペラでは約3時間に渡って演じられる大作ですが、小米朝さんは約20分の落語にして表現=写真左=。時折、オペラのような節回しで、ユーモアたっぷりに語りかけ、会場は大きな笑いに包まれました。