甲子園エリアで、8日から自動運転EVバスの実証実験が始まります。
2025/10/03
西宮市と阪神電気鉄道株式会社(本社・大阪市)が10月1日、甲子園エリアを対象に自動運転EVバスの実証実験をスタートするのを前に、関係者を招いた試乗会を開きました。学校法人武庫川学院は、実証実験に協賛しており、車体に本学の記章と大学名、車内にもポスターを掲出しています。来年2月中旬までの90日間にわたり、実証実験が続きます。
自動運転EVバスは、全長約7.2m、幅約2.3m、高さ約3m。定員は、運転手を除く15人で、システムエンジニアが乗車します。前後左右には、レーザーで対象物の位置や距離を測定するセンサー8基、信号認識用や周囲監視用のカメラ10基が備えられています。最高走行速度は、時速35㎞で、今回は運転手がいざという時に手動運転に切り替える「自動運転レベル2」の実証実験です。
走行ルートは、「浜甲子園三丁目西」と「ららぽーと甲子園南」を発着点とする2系統で、一日6便。住宅地と商業地を結び、地域住民の足となる全長約5.4㎞の路線には「武庫川女子大薬学部前」や「武庫川女子大附属中高東」など12停留所があります。車内前方のディスプレイには、走行状況がリアルタイムで映し出され、センサーやカメラが歩行者や自転車の姿を正確にとらえたり、路上駐車を回避したりする様子が体験できました。
阪神電鉄では、実証実験が路線バス運転手不足の課題解決、持続可能な地域交通体系の構築につながると期待しています。ただ、これまで運転手が担ってきた運賃の受け渡しやドアの開閉作業、車いす利用者の乗降についてどのように対応していくかという問題もあり、「完全な自動運転の実現までには、考えるべきハードルがある」としています。
10月8日からは、一般の方も事前予約で自動運転EVバスに乗車可能です。事前予約のページはこちら。乗車料は無料ですが、アンケートにご協力ください。実証実験の詳細は、添付のチラシをご覧ください。