武庫女図書館アワード2025「シン・読書感想文 シン・エッセイ コンクール」の受賞者が決まりました!
2025/10/15
附属図書館が、大学生に本を読んで感じたことや自分の思いを言葉にしてほしいと新しく創設した武庫女図書館アワード2025「シン・読書感想文 シン・エッセイ コンクール」の表彰式が10月8日、本学附属図書館グローバル・スタジオで開かれました。大学生を対象にしたコンクールで読書感想文とエッセイの中から、最優秀賞(1点)、優秀賞(1点)、ユニーク賞(1点)、ある視点賞(1点)が選ばれ、賞状と副賞が贈られました。関係者からも、審査員特別賞(3点)、紀伊國屋賞(1点)が授与されました。
最優秀賞は、美学柊さん(日本語日本文学科3年)の読書感想文「高等遊民になれなくても~森見登美彦『恋文の技術』を読んで~」。優秀賞は、内田理咲子さん(英語グローバル学科3年)のエッセイ「シャインマスカットのクラフティタルト」でした。美学さんは「選ばれると思っていなかったので驚いている。もともと文章を書くのは好きですが、最優秀賞を頂けたことで、自信を持つきっかけになりました」と語りました。内田さんは「小学校のころから詩を書くことが好きで、想像力豊かなタイプ。頭の中で描いたものを締切の前日に一気に書き上げました。挑戦してよかったです」と喜びました。
審査員を務めた小説家の松宮宏さんは、「皆さん書き慣れている。ChatGPTで文章を書くことのできる時代ですが、プロンプト(指示文)を出す前のことは人間にしかできない。審査では、文章の上手い下手でなく読みたいと思わせること、よくこの本を見つけたな…という視点などを大事にしました」と評しました。
エッセイで紀伊國屋賞に輝いた崎浜明さん(日本語日本文学科1年)は、「暗いことを書いたのですが、自分の経験を文章にすることで、気持ちが消化された気がしています」とはにかみました。今後「武庫女図書館アワード」の取り組みとして、10月27日からの読書週間にあわせて関連図書の企画展示や、応募作の作品集の制作などを予定しています。