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薬学は面白い! 薬剤師の仕事はますます重要に! 薬学部新校舎・竣工記念シンポジウムの動画をホームページに掲載しました。

2008/07/22

 薬学部の新校舎「総合薬学教育研究棟」の竣工を記念して、シンポジウム「薬学・薬剤師の今とこれから~女性の活躍に期待する~」(主催:武庫川女子大学、後援:読売新聞大阪本社)が7月19日午後、浜甲子園キャンパスで開催され、高校生や薬剤師、研究者ら約250人が熱心に聞き入りました。

 シンポジウムの様子を動画で紹介しました。ホームページ表紙の「動画ニュース」をクリックしてご覧ください。

 市川厚・本学薬学部長の開会あいさつの後、ロレアル-ユネスコ女性科学賞や猿橋賞などを受賞した日本の女性科学者のトップランナーと言われる物理学者・米沢富美子氏(慶應義塾大学名誉教授)が「21世紀のサイエンスと女性」と題して基調講演=写真右=。米沢氏は「日本は女性科学者の進出に関しては、後進国です。女性研究者が少ないのは、制度が遅れているからではありません。精神的な土壌が遅れているのではないでしょうか。いわば、心の中の戦いです。自分の中に限界を作らないことが大切。人類の半分は女性です。だから、すべての分野で女性は半分を占めるのは当たり前と考えて、頑張っていただきたい」と科学を志す女性を激励。さらに「女子大学は女性だけの社会なので、リーダーは女性、すべて女性だけでやっている。こうした経験はとても大事なことです」と女子大学の長所を指摘しました。

 続くパネルディスカッション「薬学・薬剤師の今とこれから~女性の活躍に期待する~」は、本学卒業生でフリーアナウンサーの海附雅美氏がコーディネーターになり、長野哲雄・日本薬学会会頭、児玉孝・日本薬剤師会会長、関野秀人・厚生労働省医薬食品局薬事企画官、石黒京子・本学薬学部教授=写真左の左から順=という日本を代表する薬学関係者がパネリストになって行われました。

 これからの薬剤師の仕事について、関野氏は「医療を提供する環境が変わり、薬学的な関与が大きくなっています。薬剤師の仕事は、薬の交付・販売から服薬指導、在宅医療、さらには医療安全など増大しています。薬剤師には、国民のためなら、何でもやるという意気込みが求められています」と指摘。
 児玉会長は「薬剤師の仕事は、やればやるほど必要性はもっと出てきます。薬の事故は多いが、薬剤師をもっと使えば、こうした事故は減ります。薬剤師の需要がもっと増えれば、国民のためになることは目に見えています」と薬剤師の仕事の拡大が国民の健康に結びつくと力説しました。
 日本の薬学に関して、長野会頭は「化学、生物、基礎医学など幅広い分野を学ぶ日本の薬学のレベルは、世界的に見ても非常に高い。これは大変なのではなく、面白く、ワクワクすることです。これからは、若い人に大いに頑張っていただきたいと思います」とこれから薬学を学ぶ人に期待を寄せました。
 石黒教授は「私は薬用植物園の園長をしていますが、花の匂いも全て植物の発する気体で説明できます。そういうところが薬学の面白さではないでしょうか。この面白さを、若い人たちに経験していただきたい」と薬学・薬剤師の魅力について語りました。

 シンポジウムの後、薬学部独自のオープンキャンパスが開催され、参加者たちは新校舎を見学、薬学部の教育についての説明に興味深そうに耳を傾けていました。
 このシンポジウムの採録記事は8月2日付の読売新聞朝刊に掲載される予定です。

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