「西の迎賓館」と戦前に称された甲子園会館(旧甲子園ホテル)がスクリーンによみがえりました。生活美学研究所が原節子主演の名画鑑賞会を開催。
2008/10/04
甲子園ホテルが舞台となった名画を鑑賞する会が10月4日、生活美学研究所と宝塚映画祭実行委員会との共催で上甲子園キャンパス甲子園会館で開催されました。
上映に先立ち、兵庫県映画センター・映画プロデューサーの鵜久森典妙氏による講演「映画の始まりと映画技術の発達」=写真右=と、元甲子園ホテル従業員の川端三之助氏(元リーガロイヤルホテル副支配人)によるトーク「甲子園ホテルの当時を語る」=写真左=が催されました。
講演で鵜久森氏は、フィルムの発明から最初の映画といわれる作品のことや、日本での映画の発達について映像で紹介しながら講演。川端氏は、当時のホテルの様子や宿泊客の思い出などを語りました。
上映された映画は、「新しき土」(日独合作映画、1937年)。監督は、アーノルド・ファンク、伊丹万作、出演者は原節子、小杉勇、早川雪洲 他の作品です。甲子園会館は、高級ホテルとして登場し、エントランスやテラス、庭園などが舞台となりました。
会場には、定員を超える約250人の人々が訪れて美しい映像を楽しみました。
※この映画「新しき土」は、第9回宝塚映画祭(11月1日~7日)においてもシネ・ピピアにて上映されます。