建築学科の学生が西宮神社の門前町にふさわしい劇場を設計し、地元商店街に町おこしのアイデアとして提案しました。
2008/10/27
建築学科の3年生42人が必修科目「建築設計演習Ⅳ」の課題として、西宮神社の東向かいの敷地に建てる設定で劇場(芝居小屋)を設計しました。10月27日、建築スタジオで、同神社に近い西宮中央商店街の関係者を招いて作品講評会が行われ、学生は劇場と広場を中心とする街づくり案を提案しました=写真=。
学生たちは設計に先立ち、9~10月に地元住民に町の様子などの聞き取り調査をしました。さらに香川県琴平町にある日本最古の劇場「金丸座」(旧金毘羅大芝居)や西宮市の「兵庫県立芸術文化センター」、尼崎市の「ピッコロシアター」などを見学、音響担当者や演出家などからも話を聞き、劇場設計のアイデアを膨らませてきました。
講評会で学生らは、門前町の町並みに調和した様々な劇場の案を披露。歌舞伎などの伝統芸能が公演できる劇場、若者が自由にダンスやフリーマーケットを行えるスペースに隣接した劇場、神社に調和した外観の「えびすホール」など、ユニークなアイデアが次々と飛び出し、商店街関係者は興味深そうに聞き入っていました。
同商店街の岡山勝義理事長は「学生さんには来年以降も、街づくり・町おこしのアイデアを提案してほしいと思います。若い人たちのアイデアで、商店街がかつてのにぎわいを取り戻してくれればいいですね」と話していました。
講評会や劇場見学の様子は建築学科HPもご覧ください。