音楽を通してアジアの国と国際交流を。「アジア思国歌コンサート」が甲子園会館で開かれました。
2008/12/21
アジア各国の愛唱歌を通して国際交流を図る「アジア思国歌(くにしのびのうた)コンサート」が12月21日午後、甲子園会館西ホールで開催されました。
このコンサートは、音楽の可能性を考える学生有志の研究会・武庫川社会音楽研究会と音楽学部の主催で行われ、今年で2回目を迎えます。有機農業を学ぶために日本に研修に来ているぺリスマンさん(インドネシア出身)とボーボーハンさん(ミャンマー出身)や学生、市民など約50人がアジア各国の歌を楽しみました。コンサートの収益金は、人材育成を通じて国際交流を推進するNGO「財団法人PHD協会」に寄付されます。
学生たちは数ヶ月前から関西に住むインドネシアやミャンマー出身者を訪問。母国で歌い継がれている歌を教えてもらい、楽譜に起こしたり、日本語の歌詞をつけたりする作業を続けてきました。コンサートでは音楽家・若林忠宏さんの民族楽器による演奏に合わせて、原語と日本語の両方の歌詞で両国の愛唱歌を約15曲歌い上げました=写真左=。
フィナーレでは、会場の全員で日本を代表する童謡「赤とんぼ」を合唱=写真右=。歌い終わった後、会場は大きな拍手に包まれました。
同研究会を指導する畑儀文・音楽学部教授は「日本の大学で学ぶのは、ヨーロッパの音楽が中心。学生にはアジアをはじめ世界中の歌に触れてほしい」と、学生は「ぺリスマンさんとボーボーハンさんには今日覚えた『赤とんぼ』を母国に持ち帰って歌ってほしいと思います」と話していました。