世界のクラシックホテルは?　伝統的なホテルの味とは?　東京センター開設記念講演会の3回目が開催されました。

　武庫川女子大学東京センターの開設を記念した講演会「東の帝国ホテルと西の甲子園ホテル～近代建築の巨匠 フランク・ロイド・ライトの足跡」が3月28日午後、東京・日比谷の帝劇ビル地下会議室で行われました=写真右=。最終回となった今回は、旅行作家の山口由美氏=写真左=と本学生活環境学科の三宅正弘・准教授=写真中=がライトが日本にもたらしたホテル文化について講演しました。

　最初に糸魚川直祐・学長が「素晴らしい建物の旧甲子園ホテルは現在も本学のキャンパスとして活用しています。是非とも、ご覧ください。今後も、東京センターでは、さまざまな企画を検討していますので、ご期待ください」とあいさつしました。

　山口氏は「クラシックホテル物語～世界のホテルを旅する」というテーマで講演しました。グランドホテルが誕生したことで、社交場が宮殿からホテルへ場を移していった経緯を説明。甲子園ホテルが出来た20世紀前半に、世界ではどのようなホテルがあったかなどを、ご自身が撮影された世界のホテルの写真を映しながら講演しました。

　三宅准教授は「帝国ホテルから甲子園ホテルに引き継がれた味」と題して講演しました。甲子園ホテルの最後の製菓長が武庫川女子大学近くで「ライト洋菓子店」を開業し、ホテルの味は今もなお生き続けているなどと、ケーキやすき焼きなどホテルの味にまるわる数多くのエピソードを紹介しました。

　この講演会は、ライトが帝国ホテルの旧本館を設計、その愛弟子・遠藤新がその意匠を継承して本学上甲子園キャンパス・甲子園会館(旧甲子園ホテル)を設計した縁から企画されました。参加者は講師の軽快に語り口にメモをとるなどしながら熱心に聞き入っていました。

　この講演会の詳しい再録は後日、このホームページに掲載します。