建築学科の1年生が神戸市登録文化財の古民家改修工事を見学し、茅葺(かやぶき)について学びました。
2009/05/15
北摂キャンパス・丹嶺学苑で研修中の建築学科1年生約60人が5月13日、丹嶺学苑近くの神戸市登録文化財「赤井家住宅(古民家)」の改修工事を見学し、施主の赤井一隆さんと茅葺(かやぶき)職人の塩澤実さんの二人から話を聞きました=写真右=。
日本のゴミの20~30%は建築のゴミによるものだと言われていますが、塩澤さんは「古い茅(かや)は堆肥(たいひ)として使われます。建物を建てるということは大量のゴミを出すことになるが、茅葺はゴミの出ない建築で、環境に優しい資材です」と説明しました。
赤井さんは「築約150年の古民家を地域の財産として改修し、歴史や文化を学んだり、地域の交流スペースとして活用したりしたい」と地域に密着する建築物のあり方を提案しました。
建築家の卵である学生たちは、茅葺という生きた教材を目にしながら、たくさんの質問を投げ掛け、お二人の話をメモ片手に熱心に聞きました。