キャンパスの中に、かつての地元の名産品が復活します。「鳴尾苺保存会」の学生たちが、ついに学内でのイチゴ栽培に着手しました。
2009/11/06
三宅正弘・生活環境学科准教授のゼミ生らが中心になって組織した「鳴尾苺保存会」が11月6日、学内での鳴尾苺の栽培に着手しました=写真左=。
学生らは昨年、地元で鳴尾苺を育てる中島憲二さんの畑で、イチゴの栽培をさせていただきました。そして、今年からは学んだイチゴ作りの技術を生かして、中央キャンパス生活環境1号館別館南側の空き地でイチゴを栽培します。学生らが石を取り除いて整地し、中島さんに耕運機で耕していただきました。苗は、学生らが中島さんの畑で育てた鳴尾苺のランナー(※)から生まれた子株とホームセンターで購入した鳴尾苺に似た品種のものです。
この日、保存会の学生17人は畑に集合し、前年に中島さんからイチゴの栽培法を教えていただいた生活環境学部生活環境学科4年の深瀬奏さんと同2年の清水麻由さんから苗の植え方の説明を受けました。約20㎡の畑に張った目印のロープに沿って、約100株近くを丹念に植え付けていきました=写真右=。
清水さんは「中島さんには大変お世話になっています。まだまだ中島さんのお世話になることばかりですが、これからはなるべく自分たちの手で育てていきたいと思います。不安もありますが、立派に実るように皆で頑張って育てていきたいと思います」と話していました。
鳴尾苺保存会はホームページ「鳴尾苺保存会」で、研究成果やイチゴの成長を報告していきます。鳴尾苺の復活をみんなで見守ってください。
※ランナー
一部の植物に見られる、つる状に生える茎のこと。その茎の先端から根が生え、成長して繁殖していく。